関西大学 KANSAI UNIVERSITY

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2017年度春季人権啓発行事を開催しています。

本学ではすべての構成員の人権意識を高めるため、学内外関係者の協力を得て、独自の人権啓発行事を実施しています。 5月・7月には春季人権啓発行事として、全7回の講演会を実施。第3回を5月15日に千里山キャンパスで実施しました。

第3回のテーマは、「ともに学ぶ・ともに育つ 教育の今~当事者の経験から」。講師に、関西国際大学の非常勤講師・二羽泰子氏を招き、障がいのある子どもたちとどのように向き合っていくかについて考えました。

小学校から高校まで特別支援学校に通っていた二羽氏は当時、友達を作ることの難しさや社会に出ることへの不安を感じ、「障がいがあることで社会と切り離された感じがして孤独だった」と振り返り、障がいのある多くの子どもたちは、社会に対して不安を感じていると話しました。

二羽氏は、社会の差別と戦うために教育にできることがあるのではと、障がいを持った子どもたちが社会と共生できる教育を研究し始め、大阪府の「ともに学び、ともに育つ」教育に出合います。「これまで障がいのある子どもは『みんなの中に入り頑張って居場所を作っていく』もしくは『支援学校などの安心できる場所で孤独に勉強をする』どちらかを選ばざるを得ないと思っていたが、大阪府の多くの学校では、障がいのある子どもと共生していく環境を一緒に考え作り上げている。この教育に出合い、考え方が変わった」と述べ、「ともに学び、ともに育つ」教育の事例を紹介。
二羽氏は「ともに学び、ともに育つ」との出合いが、誰にとっても居場所がある学校の研究に取り組むきっかけになったと語り、「学校も社会も障がいのある人たちと共に生きていく。そういう社会を作っていくことが共生社会。みなさんもそれに気づき、共生社会について模索してみてください」と呼びかけました。




  • 春季人権啓発行事

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