KANDAI
TOPICS日常の出来事

本学ではすべての構成員の人権意識を高めるため、学内外関係者の協力を得て、独自の人権啓発行事を実施しています。
5月・7月には春季人権啓発行事として、全7回の講演会を実施。第2回を5月11日に高槻ミューズキャンパスで実施しました。
第2回のテーマは「"シベリア抑留"とは、何だったのか?」。シベリア抑留を体験した照屋林昇氏(シベリア抑留語る会・シベリア抑留者遺族会)を講師に迎え、自身の戦争体験やシベリア抑留について講演しました。
冒頭、シベリア抑留を法律的観点から研究する竹内大樹氏(本学法学部卒業・神戸大学法学研究科博士前期課程)が、シベリア抑留を生み出した歴史的背景について解説。竹内氏は「シベリア抑留では、第2次世界大戦の終戦後、武装解除され投降した日本軍捕虜が、当時のソ連によりソ連全土とモンゴルに労働力として移送隔離され、長期にわたって抑留生活と奴隷的強制労働を強いられました」と述べました。
終戦後、照屋氏はクラスノヤルスクで約3年半の間、過酷な炭鉱作業を強いられ、「戦争が始まると、民間人も巻き込まれ多くの命を失う。戦争は絶対にしてはだめだ」と力強く訴えました。終戦後の日本が、72年間平和であることに触れ、「現在の平和な日本を次の世代につなげていくためにも、みなさんには世の中の出来事に目を向け、その背景にあることを考えてほしい」と学生らに呼びかけました。
竹内大樹氏
照屋林昇氏
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