KANDAI
TOPICS日常の出来事
千里山キャンパスで18日、2016年度関西大学卒業式を挙行しました。
総勢6,241人が大学卒業という佳節を迎え、本学を巣立った卒業生の数は45万人を超えました。例年、父母(保護者)用の会場として使用していた東体育館が改修中ということで、収容定員の関係から史上初の3部制(午前・正午・午後)での実施となった今年の卒業式。卒業生と保護者らが同じ空間で門出の喜びを分かち合う姿をみることができたのも、今年ならではと言えるかもしれません。
式典では、各学部総代に芝井敬司学長から卒業証書・学位記が授与され、新たな学士が誕生しました。式辞で芝井学長が卒業生に贈った言葉は、「ノブレス・オブリージュ(フランス語)」。芝井学長はこの言葉を「エリートの務め」と訳し、「世界に目を向けて、現代日本が達成した生活水準の高さを考えたとき、その社会に生きる私たちは恵まれたエリートと言わねばならない。自らにノブレス・オブリージュを課し、個人の幸せを越えて何事かを責任をもって引き受ける人になってほしい。そう強く願う」という思いを込めました。
また池内啓三理事長による祝辞では、本学創立150周年に向けた「KANDAI Vision 150」のテーマに掛けて、卒業生に「あなたはこの多様な時代を、いかに生き抜き、先導すべきか」と問いが投げかけられました。池内理事長は、「この問いに皆さんがどんな答えを出してくれるのか。本学卒業生として、より良き未来を問い、そしてあらゆる試練を乗り越えて、多くの校友とともに本学の新しい歴史を築かれることを期待しています」と、エールを送りました。
卒業生総代として壇上に上がったのは、人間健康学部の坂井貴博さん(午前の部)、総合情報学部の濱口祐実さん(正午の部)、商学部の岡本一樹さん(午後の部)。それぞれ教職員・家族・友人ら自分を支えてくれたすべての方々への感謝の気持ちを丁寧に述べ、関大人としての誇りを胸に新たなステージでの活躍を誓いました。なかでも濱口さんは、「2つの学部で学べたことは自分の大きな財産」と、社会学部に入学後、総合情報学部に転学部したという異色の経歴の持ち主。知識を得て、その得た知識を伝えていくという崇高な営みを表現した「大学ほど美しいものはない」というジョン・メイスフィールド(イギリスの詩人・作家)の言葉を引用し、「まだ知らないことはたくさんある。これからも学び続けなければならない」と、飽くなき学びへの姿勢を宣言しました。
華やかな袴の衣装も然ることながら、キャンパス内は終日、喜びを分かち合う者、別れを惜しむ者、学生最後の時間を謳歌する者等々、たくさんの学生のさまざまな表情で色鮮やかに彩られました。
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