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文学部・東アジア文化研究科 松浦章教授の最終講義を開催しました。

千里山キャンパスで19日、文学部東アジア文化研究科の松浦章教授による最終講義を開催しました。

松浦教授は本学文学部史学科東洋史専修を卒業後、大学院文学研究科・日本史学専攻東洋文化史専修博士課程を第一期生として修了。その後、本学文学部専任講師、同助教授を経て、1988年に教授となり、これまで大学院文学研究科長、アジア文化交流研究センター長、G-COE事業推進担当者、東西学術研究所所長などの要職を歴任しました。

明清史や東アジア海域交流史の分野で前人未踏ともいえる領域を開拓し、中国のみならず日本、台湾、東南アジア、朝鮮、琉球にまたがる文化交渉につき、数多くの業績をあげ世界的にも注目されてきた松浦教授。講義は「文化交渉学への軌跡-50年の研究回顧」と題し、学部時代、故大庭脩教授の唐船持渡書に関する講義を聴いて「唐船に魅せられた」こと、そこから自分の研究生活が始まったことを述懐。その後の長い研究生活と著書の数々を、幕末の長崎入港船、中国帆船との出会い、漂着史料・航海日誌・新聞記事など資料収集の苦労話も交えつつ振り返り、会場を魅了しました。

また近年のCSAC、G-COE、CSACⅡなどの大型プロジェクトにおける活躍や、多くの博士院生が巣立ったことについても触れ、これまでの自身の軌跡に謙虚ながらも満足している様子をのぞかせました。締め括りとなった晴れ舞台は、百数十名の聴講者が出席する盛会で、会場の以文館4階セミナースペースは満席に。松浦教授は「これからも研究は続けたい」と述べ、その学生思いの人柄とともに学問にかける情熱を伝えました。

  • 松浦教授最終講義
  • 松浦教授最終講義
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