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社会学部・矢野秀利教授の最終講義を開催しました。

千里山キャンパスで16日、社会学部・矢野秀利教授の最終講義を開催しました。

矢野教授の専門は「財政学」「公共経済学」で、国内外でその知見を広めながら1992年に本学社会学部に赴任。社会学部にいながら経済学を指導するという難しいポジションを長年にわたって務め上げ、丁寧で優しい学生指導と熱心な研究活動を通して、本学の発展に貢献してきました。

最終講義では、「望ましい税制とは」と題して担当講義を総括。矢野教授は税体系の配置について、「法人税をどのように所得税と合わせていくか。所得税のフラット化と両者の税率の均衡化が必要」などと持論を展開し、独自の税制デザインを提言しました。後半は個人的回顧として、25年に及ぶ研究生活を振り返った矢野教授。若かりし頃にお手伝いとして同行した某セミナーでは、「後にノーベル賞を受賞するような素晴らしい研究者らとディスカッションを交わした」など、これまでの研究秘話や出会ったたくさんの人との思い出話に花を咲かせました。

また本業である研究・教育のほか、公共問題や行政に関わる学外の仕事にも精力的に活動してきたことにも言及し、「良い経験にはなるけど、体力がいる仕事。(研究に影響が出ない程度に)ほどほどに・・・」と聴講した教員らにボソッとエールを送れば、学生らには「人との出会いを大切に。そしてその出会いを生かすために、しっかりと聞く耳を持ってください。ある一言が人生を変えることだってあるのだから」と、実経験から学んだ教訓を力強く伝えました。

  • 矢野教授最終講義
  • 矢野教授最終講義
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