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文学部・森隆男教授の最終講義を開催しました。

千里山キャンパスで7日、文学部・森隆男教授の最終講義を開催しました。

森教授は「文化人類学」「民俗学」を専門とし、2004年に本学文学部に教授として着任。学芸員の博識・経験等を駆使しながら、世界遺産から身近な有形・無形の文化財に至るまで、幅広いフィールドでの教育・研究活動に従事してきました。なかでも主たる研究対象は「日本の住まい」で、そこで展開される日常・非日常の暮らしを通して、住まいの意味を考えてきました。

講義の冒頭には、これまでの振り返りとして、従来、同テーマに関する積極的な研究がされてこなかった状況に、「天邪鬼ゆえに、それなら自分が」と思い立ったと、この道に進むきっかけなども紹介されましたが、その後は「最終講義では自身の研究生活の思い出を中心に語る先生も多くいらっしゃるが、あくまで自分は担当講義の総括をすることに重きを置きたい」と、最後まで学生の学ぶ姿勢と真摯に向き合った森教授。「学生から(自身の話は)細かい話が多く難しいという声もあったので、できるだけそれらを補えるように」、と少し申し訳なさそうな表情も見せながら一貫して丁寧に話を進めました。

最後の講義を終えた森教授は、「伝統文化を残すことだけでなく、その魅力・おもしろさを発信することにもぜひ目を向けてほしい。五感をフルに使ってそれらをどう社会に生かせるのかを考え、実践することが大事」と、学生らに向けた自身の思いを語り、教室を後にしました。

  • 森隆男教授最終講義
  • 森隆男教授最終講義
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