関西大学 KANSAI UNIVERSITY

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創立130周年記念「豊臣期大坂図屏風コンサート」を開催しました。

フェスティバルホール(大阪市)で9日、創立130周年記念事業の一環として、本学学生とヨーロッパのプロの管弦楽団「グラーツ・フェスティバルストリングス」が共演する国際文化交流「豊臣期大坂図屏風コンサート」を開催しました。

本コンサート開催のきっかけとなったのは、2006年にオーストリア・グラーツの世界遺産であるエッゲンベルク城で発見されたひとつの屏風。本学はこれまで、オーストリア・シュタイヤマルク州立博物館ヨアネウムならびに大阪城天守閣と共同で、この屏風が1600年代半ばの作品であり、大坂夏の陣で焼失する前の大坂を知る上で、国内でも例のない重要な歴史的価値を持つ資料であるということを明らかにするなど、調査・研究に取り組んできました。そうした縁から、大阪城とエッゲンベルク城の間に友好城郭提携が結ばれるなど、大阪とグラーツとの間で定期的な交流が持たれるようになり、今回両都市において壮大な記念コンサートが開催されることになりました。

当日は、冒頭に楠見晴重学長ならびに池内啓三理事長から、本学とグラーツとの屏風にまつわる深い縁などが紹介され、続いてエッゲンベルク城を世界文化遺産登録に導いた立役者であるバーバラ・カイザー氏(エッゲンベルク城博物館主任キュレーター)から、屏風の歴史や魅力、発見の経緯などが説明されました。

そして鮮やかな屏風が描かれた緞帳をバックに、グラーツ・フェスティバルストリングスによって、国内初披露となる「豊臣期大坂図屏風」をテーマとした新曲が奏でられました。本格的なクラシックコンサートにおいて、緞帳を下ろしたまま演奏が行われるのは初めての事例で、耳だけでなく目でも楽しむことのできる「見せるコンサート」に観衆は酔いしれました。また、日本伝統の音楽である浄瑠璃三味線との共演も行われ、屏風に描かれる大坂城下町の繁栄の様子が見事に音楽で表現されました。

さらに、本学文化会学生団体「関西大学交響楽団」「グリークラブ」「混声合唱団ひびき」もステージに上がり、アントニオ・ドヴォルザークの『交響曲第6番』や、大木惇夫作詞・佐藤眞作曲『混声合唱とオーケストラのためのカンタータ「土の歌」より「大地讃頌」』などの楽曲をプロとともに共演。関西大学学歌の演奏では、関西大学交響楽団の林岳さん(経済学部2年次生)がオーケストラの指揮を執りました。最後の楽曲では観衆の手拍子も加わり会場が一体に。約2,000人で埋め尽くされた場内の興奮は最高潮に達し、出演者たちに送られた万雷の拍手は終了後もしばらく鳴り止みませんでした。




  • 屏風コンサート

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