関西大学 KANSAI UNIVERSITY

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吹田市・関西大学周辺まちづくりシンポジウムを開催しました。

千里山キャンパスで25日、吹田市との共催で、吹田市・関西大学周辺まちづくりシンポジウム「大震災のその時に 地域を守る、大学と守る~強くてしなやかな国土づくりに向けた大学キャンパスの可能性~」を開催し、約470人の地域住民・学生らが聴講しました。

吹田市と包括連携協定および防災協定を結ぶ本学では、大学を核とした地域防災への取組み「レジリエンスキャンパス構想」事業を進めています。本事業は、大学ならではのあらゆる資源を活用・投入することにより、地域住民を受け入れる防災拠点として機能するための環境整備を行う、全国初となる官民連携の事業です。

当日は基調講演として、まず吹田市長の後藤圭二氏が「キャンパスと地域~相互価値の最大化を目指して~」をテーマに登壇。後藤氏は、有事に大学を閉鎖するのではなく開放し、災害弱者を一定期間サポートするという逆転の発想をもとに、関西大学が備え持つ具体的な防災機能の活用方法をはじめとした、行政や地域との連携の在り方を提起しました。さらに、「大学が『災害弱者高度避難施設』として機能するためには、周辺地域のさらなる理解・協力が不可欠」と説きました。

続いて株式会社ミライロ代表取締役社長の垣内俊哉氏が、「バリアバリューから社会を変える~障害をマイナスから価値へ~」をテーマに登壇。障がいとともに歩んできたある日、「人生の長さは変えられなくても、人生の幅は変えられる」ということに気づいたと話す垣内氏は、「障がいがあったからこその出会いや学んだことがたくさんあった。障がいが強みや価値に転じることだってある」と、「バリアバリュー」の考え方を紹介しました。
また垣内氏は、ユニバーサル社会をめざす上で、「日本は世界的にみてもハード面での整備は進んでいるが、人々の意識がその水準に追いついていない」と指摘。「特別な知識や高度な技術を求めているのではなく、他人を思いやり、適切な理解のもと行動する姿勢(=ユニバーサルマナー)を誰もが身に付けることが重要」と説くと、さらに「そうした視点が地域活性や経済活動につながる」と、ユニバーサルマナー・デザインが持つ可能性にも言及しました。

その後、吹田市千二地区連合自治会会長の雑部麻美氏と環境都市工学部の岡絵理子教授を加えた4人をパネリスト、政策創造学部の白石真澄教授をファシリテーターとして、パネルディスカッションを実施。「地域と大学の連携でまちを守る」をテーマに、それぞれの立場から連携強化に向けた取組みや防災分野における訓練・教育の必要性などついて議論を行いました。




  • 吹田市まちづくりシンポ
    後藤圭二氏(吹田市長)

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    垣内俊哉氏(株式会社ミライロ代表取締役社長)

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