初・中・高等部教諭がICTを活用した教育実践発表を行いました。

関西大学初等部・中等部・高等部は、27日にアップルストア心斎橋で行われたイベント"Teacher's Night" に招かれ、「理科と思考力とiPad」というテーマで教育実践の発表を行いました。

"Teacher's Night"は、 教育現場へのICT(情報通信技術)活用を実践する教育者グループ"iTeachers"が主催するイベントで、関西での開催は今回が2回目です。
各校では、2010年の開校当初から「思考力の育成」を12年一貫教育の柱に置き、さまざまな教育実践を重ねてきました。高槻ミューズキャンパスという同じ建物内に小学校（初等部）から高校（高等部）までが設置されている特性を活かし、各校間の密な連携によるレベルの高い教育を展開しています。

今回は、パソコンなどのデバイス、特にタブレットを使った理科の教育実践について、各校の教諭が事例報告し、ICTの活用がいかに効果的なのか、また各校間の連携がどれほど重要なのかについて、集まった多くの聴衆に発表しました。
教諭らは、「タブレットを効果的に使えば作業スピードが向上し、子供たちの思考力もぐんぐん伸びる」「非常に簡単に完成度の高い作品やレポートができるので、学習へのモチベーションが高まる」と、その教育効果について説明。また、「タブレットで撮影した授業の様子を他の教諭が休み時間や通勤時にスマホで確認し、感想や助言をすばやく返すことができる」と、迅速な授業改善につながっている事例も発表しました。

初等部・中等部・高等部での12年をより効果的な教育環境にしているのは、タブレットやアプリといったICTツールの活用が要因の一つといえます。革新が続く技術をうまく活用しながら、より次元の高い教育で有為な人材を継続して輩出する。そして、その実践を他の併設校、また日本中の多くの学校に広めていきたいと締めくくりました。