関西大学 KANSAI UNIVERSITY

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関西大学中等部・高等部が人権教育講演会を開催しました。

高槻ミューズキャンパスで9日、関西大学中等部高等部が、人権への理解を深める講演会を開催しました。

講演会では、第2次世界大戦の沖縄戦に動員された元ひめゆり学徒隊員の新川初さんが、中等部・高等部の全生徒約800人を前に、「戦後70年 伝えたい戦場の体験~ひめゆり学徒の見た戦場」と題して、70年前の過酷な体験を話しました。

沖縄戦が始まったのは1945年3月。教員をめざした新川さんは当時、沖縄師範学校で学ぶ19歳の女子学生でしたが、看護要員として沖縄本島南部の南風原にある陸軍病院に派遣されました。斜面に掘った壕に、丸太を組んだベッドだけが並ぶ病院で、重傷を負った兵士のうめき声や怒声のなか、懸命に看護を続けました。医薬品も食料も飲み水も満足になく、次々に息を引き取る兵士たち。生き残っても、あまりの激痛に、「おかあちゃん、助けてくれ」と泣き声を上げた中年の兵士の姿が今でも忘れなれないと新川さんは言います。
89歳の新川さんは、80分間立ったまま自身の体験を語り、生徒に「自分の命を大切にする人は、他人の命も大切にするものです。そんな人間になってください」とゆっくりと、平易な言葉で話しかけました。




  • 人権講演会

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