関西大学 KANSAI UNIVERSITY

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イノベーション対話プログラム「AjiCon2015」を開催しました。

グランフロント大阪で24日、イノベーション対話プログラム「AjiCon2015~文系学生と理工系技術のコラボが生み出す新アイデア~」を開催しました。

本プログラムは、本学理工系学部発の技術シーズを基に、商学部の学生チームが食品関連の新商品の開発をめざし、企業関係者や研究者・消費者との対話を通して、事業化に向けたアイデアを創出するものです。開催3回目となる今回は、技術シーズ「過冷却促進物質」をテーマに、荒木孝治教授ゼミ・西岡健一准教授ゼミの計8つの学生チームが、肉や野菜、豆腐、スイーツ、麺類といった身近な食品から、外食産業や食品物流といった多岐にわたるビジネスプランを発表しました。会場には企業関係者や一般の方々を含め116人が参加し、活発な議論が展開されました。

「過冷却促進物質」とは、本学化学生命工学部・河原秀久教授が開発したコーヒー粕や餡粕から抽出される、0℃以下での氷核形成を抑制する物質です。この物質を利用することにより、これまで0℃以下の凍結領域における品質保持や冷凍ができなかった果実や野菜の長期保存、海外輸出などが実現できます。さらに、臓器保存や凍結防止といった食品以外への応用も期待されている、イノベーションの可能性を秘めた技術シーズです。


「過冷却促進物質」の詳細


発表後の結果発表では、参加者による投票により、「居酒屋革命~10分でわかる新しい飲食業のカタチ~」のビジネスプランを考案した西岡ゼミC班がチャンピオンに決定。西岡ゼミC班は「作り置きできる手作り」をキーワードに、品質を落とさずに保存できる過冷却促進物質の特性を利用した居酒屋のメニュー展開を提案。きんぴらごぼうや炊き込みご飯などの冷凍保存後の品質レベルを検証し、新たな外食産業の可能性を示しました。

本学では、今後も本プログラムから生まれたビジネスプランが食品に関わるさまざまな課題を解決する一助となることを期待し、「研究」「教育」などにおいて学部の垣根を越えた文理融合型のプロジェクトを推進していきます。
なお、今回の取り組みの詳細については、1月21日(木)・22日(金)開催の先端科学技術シンポジウムのセッションにおいて、成果発表の形で報告します。多数のご参加をお待ちしております。




  • Ajicon2015技術シーズを説明する化学生命工学部・河原秀久教授

  • Ajicon2015

  • Ajicon2015学生チームによるビジネスプラン発表

  • Ajicon2015

  • Ajicon2015