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政策創造学部が樋泉実客員教授講演会を開催しました。

千里山キャンパスで13日、政策創造学部が北海道テレビ放送株式会社代表取締役社長の樋泉実客員教授講演会を開催しました。

当日は同学部の学生ら約500人が聴講。樋泉氏は地域メディアの役割について、日本で初めて本格的に「アジアの中で」考え、それを具体的な事業にまで進展させた放送人として知られています。

この日の講演によると、樋泉氏が最初に手がけたアジア戦略は「東南アジアに雪を降らせる作戦」。1997年、台湾の衛星放送を通じて、雪にまつわる生活情報などを盛り込んだ自主制作番組「北海道アワー」を流しました。それがきっかけで、台湾から北海道を訪れる観光客は放送開始2年間で5万3千人から12万人と倍増。現在は50万人近くに達し、番組の役割は道内で高く評価されています。その後、放送拠点は現在、台湾、中国本土、タイ、ベトナム、カンボジア、ハワイ、アメリカ・ロサンゼルスなどに広がり、同社の番組の視聴可能人口は現在9億5千万人に達しました。

樋泉氏がもうひとつ強調したのは、「ニュースからドラマまで各分野を有機的に捉え、すべての番組の目標は、市民がつながる『広場づくり』」という点です。毎回5万人のファンがつめかけるバラエティ番組「水曜どうでしょう」のイベントもそうした狙いで、「番組作りが最終ではない」と話します。
樋泉氏に同行し講演会の後半に登場した報道部記者の鶴羽舞子氏は、ニュース報道のかたわら、シャッター商店街の一角を取り上げたドキュメンタリー作品「小さなお餅やさん」をつくった経験を話しました。よちよち歩きの坊やや、おばあさんら常連客と店主家族とのやりとりを、映像で聴衆に見せながら、「人と人とのつながりを紡ぎ続けるのが、この店の味です」と、鶴羽氏流の「広場づくり」を説明しました。

最後に鶴羽氏は「当社は北海道以外の出身者も多く採用しており、各年度に一人は関西出身者がいます。廊下で大阪弁が飛び交うのも日常の光景です。学生のみなさんもぜひ北海道テレビで面白い仕事をしてみませんか」と呼びかけました。




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