第１回特許調査セミナーを実施しました。

千里山キャンパスで29日、社会連携部知財センターが、理工系学部学生、理工学研究科院生を対象として、第１回特許調査セミナーを実施しました。

企業では高度な研究開発をしながらも、特許侵害リスクを回避する必要があります。そのためには研究開発の各段階において過去にどのような特許があるかを適切に調査しながら開発を進めていかなければなりません。

今回のセミナーは特許業務法人前田特許事務所の長谷川雅典弁理士を講師に招き、研究者として知っておくべき特許および特許調査の基本的な知識と、効率の良い調査手法について学びました。

第1部の基礎編では、研究開発と特許の関係、特許を取得するための手続きの流れのほか、出願の審査がどのように行われているか解説がありました。

第2部の特許調査編では、特許庁のデータベース「J-PlatPat（特許情報プラットフォーム）」を用いて、検索項目の選定やキーワードの指定、経過情報や審査書類情報の見方などの検索テクニックの説明があった後、実習が行われました。

22人の参加者は、与えられた課題からキーワードを抽出し、同義語と組み合わせながら何度も検索を繰り返し、複数の検索式や技術的観点から先行の関連文献を抜き出す練習をしました。また、セミナー内の課題だけでなく、自分の所属する研究室に関連した特許の検索を行うなど、積極的に特許調査に取り組んでいました。