関西大学 KANSAI UNIVERSITY

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  • 国際交流・留学

国際部が第1回国際協力セミナー「カンボジアで働くということ」を開催しました。

千里山キャンパスで11日、国際部が、本学卒業生でカンボジアで働いた経験のある樋口愛美氏を講師に、第1回国際協力セミナー「カンボジアで働くということ」を開催しました。

樋口氏は、ASEAN最貧国と呼ばれ、今でもNGOやNPOを必要とし続けているカンボジアで働いた約2年の経験をもとに、海外で働く面白さと現地で学んだことについて語りました。

地雷原がいまだ残存していたり、教育を十分に受けられない人がいる実状。また、国全体の問題だけでなく、地域によって抱える問題もさまざまです。その国・地域の歴史と現状を知り、真に求められているニーズを把握することが海外での活動する上での第一歩だと樋口氏は説きました。

また、樋口氏は、"支援"という一方的な関係を構築するのではなく、現地の人々の"自立"を働きかけることが重要だと言います。それは、"支援"という行為が必ずしも現地の人にとって、プラスになるとは限らないからです。
貧困から抜け出すために本当に必要なことは、その人がみずから自立したいと思う心を育てること。現地の人々が支援に依存してしまわないように、自分でできることは可能な限りしてもらい、本当にできないことだけ支援する、といったバランスが大切だと説明しました。

最後に、今後、海外での活動を考えている学生に向けて、「言葉や文化の壁は、思いを伝えたいという気持ちと相手を尊重する姿勢があれば必ず乗り越えられる。ぜひ国全体のことだけでなく、いろいろな地域の深い部分をよく知った上で、自分のスキルアップにつながる場所を選んでほしい」と語りました。

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