2015年度春季人権啓発行事が始まりました。

高槻ミューズキャンパスで7日、2015年度春季人権啓発行事を開催しました。 本学ではすべての構成員の人権意識を高めるため、学内外関係者の協力を得て、独自の人権啓発行事を実施しています。 今回の啓発行事では、特定非営利活動法人虹色ダイバーシティ常勤スタッフの小林和香氏を招き、「LGBTって何？－誰もがいきやすいキャンパスに－」をテーマに講演会を行いました。 LGBTとは、レズビアン（女性同性愛者）、ゲイ（男性同性愛者）、バイセクシュアル（両性愛者）、トランスジェンダー（性別越境者）の頭文字をとった総称です。講演では、言葉の定義やそれぞれの特徴、20人に1人は当事者であると言われていることなどの基礎知識にはじまり、差別禁止法や当事者の法的保障がないといった日本の現状や、LGBTの歴史を社会教育として取り組む必要性などについて説明がありました。 参加者の多くは初めて聞くテーマでしたが、小林氏の「友達から、LGBTであることをカミングアウトされたら、あなたならどうしますか？」の問いかけに、知識や受けとめる包容力がなければ人を傷つけることがあると気付き、「多様な性」について学ぶ意義を感じることができました。また、特に災害時は世帯や性別で取り扱われる場合が多く、LGBT当事者は不安な気持ちをより一層抱えてしまうことから、避難場所における環境づくりや支援など、広い視野での対応を考えるきっかけを与えてくれた講演会でした。

人権啓発行事は今後も6人の講師を招き、開催されます。多数の参加をお待ちしています。

講演・プロフィール詳細(PDF)