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プレスリリース「(共同発表)時差ボケからの回復には下垂体バソプレシンが鍵 ~時差ボケ治療薬の新規標的分子と部位の解明~」を配信

 10月17日、メディア各社にプレスリリース「KU EXPRESS」No.jr8を配信しました。

【本文】
 欧米へ海外旅行をすると時差ボケになります。これは、私たちの身体で生体リズムを生み出す体内時計が元の日本の時間を覚えているからです。今回、関西大学化学生命工学部 山口賀章 准教授(研究当時:京都大学大学院薬学研究科 山口賀章 講師)と岡村均 京都大学名誉教授(現:医学研究科研究員)らの国際共同研究グループは、視床下部 AVPと下垂体V1bのシグナルが、体内時計の中枢である視交叉上核(SCN)の元の生体リズムの保持に貢献することを明らかにし、時差ボケからの体内時計の回復に重要な役割をすることを解明しました。

 SCNは、他の脳部位や末梢器官の細胞時計を調律し、体全体で調和の取れた、およそ24時間周期の安定した生体リズムを生み出します。本研究グループは、コンディショナルノックアウト(CKO)という、体内の一部の臓器や組織だけで標的とした遺伝子を欠損させる手法を駆使し、視床下部 AVPによって活性化された下垂体V1bのシグナルがSCNのソマトスタチン細胞に作用し、生体リズムの頑強性を構築することを見出しました。

 本成果は、2023年10月16日15:00(米国東部時間)に米国の国際学術誌「PNAS (米国科学アカデミー紀要)」にオンライン掲載されました。・・・<詳細は以下のリンクより>

プレスリリースNo.jr8
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2023/10/17 10:00 UP

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