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千里山キャンパス「簡文館」が大阪府指定文化財に指定

  千里山キャンパス「簡文館」(現:関西大学博物館 旧:関西大学千里山図書館)が、大阪の近代期における高等教育機関の施設として価値を有していると評価を受け、大阪府指定有形文化財(建造物)に指定されました。簡文館は、1928年に建築された「旧図書館」と、1955年に建築された「円形図書館」で構成されています。現在は博物館施設として一般公開しており、今年で90周年を迎えます。

  「旧図書館」は、本学初の鉄筋コンクリート造で、外観にはゴシック様式の要素を取り入れた千里山キャンパス創設時を代表する建物です。また、大阪府における近代の高等教育機関施設として現存する最古のもので、同時期に建てられた鉄筋コンクリート造として希少な図書館施設でもあります。

  「円形図書館」は、戦前から戦後にかけて大阪を拠点に活躍した建築家・村野藤吾氏によって設計されました。村野氏は、千里山キャンパスで約40棟におよぶ校舎の設計を手掛けましたが、簡文館はキャンパス内で最もよく知られた存在で、大阪府内に現存する村野建築の代表作でもあります。モダニズムを基調としながら赤褐色のタイル貼りに色タイルでモザイクを施したり、多様な形態の窓を組み合わせて立面を構成したり、村野建築らしいデザイン要素が多く見られます。

  今回の文化財指定は、「戦後の建築」「大学の建築」「村野藤吾の建築作品」として、いずれも大阪府で初の指定となります。建物そのものの価値を評価されたことはもちろん、本学におけるこれまでの保存・活用の取組みが評価され、文化財指定に至りました。今後も全学を挙げて、文化財として恒久的な保存に取り組むとともに、博物館施設として広く一般に公開し、その価値を社会に還元・共有していきます。
本件のプレスリリース(PDF)

旧図書館
創建時の旧図書館(1928年頃)
旧図書館
現在の旧図書館外観
円形図書館
創建時の円形図書館(1955年頃)
円形図書館
現在の円形図書館外観

2018/03/23 17:00 UP

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