関西大学 KANSAI UNIVERSITY

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新年のご挨拶 ~改革の再起動に向けて~

 新年あけましておめでとうございます。

 みなさまのおかげをもって、昨年11月4日に私たち関西大学は創立130周年を迎えました。本学ではこれを機に、多くの方がたから尊き篤志を頂戴し6つの記念事業を行いました。千里山キャンパスの新アクセス整備事業、なにわ大阪研究センター、梅田キャンパス、イノベーション創生センターの設置、給付奨学金の創設、そして次世代グローバルリーダーの育成事業など、当初計画された記念事業を滞りなく無事に成し遂げることができました。そして、11月4日に挙行された記念式典には800人を超える方が来駕され、130周年を迎えた本学に心からの温かい祝意を寄せていただきました。
 1886(明治19)年に、若き司法官たちによって、ここ大阪の地に生まれた夜間の法律学校が、130年の時の流れの中でさまざまな困難を乗り越え、私たちが今こうして見る有数の私立総合大学にまで発展したことを思うとき、私たちはその伝統の長さ、さまざまな困難に打ち勝って成し遂げた達成の高さ、大学の維持・発展に精魂を傾けた教職員をはじめとする関係者のご尽力の大きさ、学園を巣立ち社会各層で活躍される多くの卒業生の姿の多様さに出会うことになります。本当に多くの人の志と努力が我が関西大学を創り上げてきた事実に今さらながら驚くとともに、先人への心からの感謝と、こうして私たちに引き継がれた関西大学への誇りを、いっそう強く感じております。
 こうした意味において130周年の記念式典が、日常は意識することの少ない感謝や誇りの感情を私たちの心に自然に生み出し、本学の理想や研究教育への責任と自覚を私たちの心に深く刻む機会となったことを、関係者の皆さまとともに大いなる喜びとするものであります。いま一度私たちが、「感謝と誇り」「責任と自覚」をもって、次の150周年に向けて歩みだす勇気を与えてくれたからであります。
 周知のごとく、日本社会の少子高齢化は加速度的に進行し、以前と比べると大学の将来を、曇りなき青空のように明るく描き出すことは難しくなってきました。しかし私たちは、困難な時代にあればこそ、決して理想を見失わず、必要な諸改革に果敢に挑戦したいと考えます。そして、先人より長く伝えられた「類なきこの学園」を、責任を持って守り育てる努力を弛まず継続していきたいと懇望しております。どうか引き続き、ご支援とご協力をお願い申し上げます。

末筆ながら、皆さまのご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

2017年元旦

関西大学学長
芝井敬司

芝井敬司学長

2017/01/01 00:00 UP

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