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関西大学では、パデュー大学特別教授の根岸英一氏に、関西大学名誉博士称号を贈呈しました。
本学では、「関西大学名誉博士規程」に基づき、学術、文化または人類の進歩のために顕著な貢献をした方で、本学において特に顕彰することが適当と認められる方に対して、学長から名誉博士の称号を贈呈しています。

根岸氏は有機金属を用いる反応開発研究のパイオニアで、典型金属を効率的に利用した新規かつ革新的な有機合成反応を数多く開発。特に、有機亜鉛化合物と有機ハロゲン化物とをパラジウムまたはニッケル触媒のもとに縮合させ、炭素-炭素結合生成物を得るクロスカップリング「根岸カップリング」を発見した業績により、鈴木章氏(北海道大学名誉教授)、リチャード・ヘック氏(デラウェア大学名誉教授)と共に、2010年にノーベル化学賞を受賞されました。同賞受賞の功績により、平成22年度文化功労章に選出されると同時に、文化勲章も受章されています。

また根岸氏からは、本学の先端的な研究の推進やイノベーション創生センターの開設に向けた貴重な助言、同センター開設記念シンポジウムにおける基調講演への登壇など本学の学術、研究活動の国際化の促進に対する力添えを受けています。
根岸氏のこれらの功績を称え、名誉博士称号を贈呈する運びとなりました。