学部ニュース詳細

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森部豊教授が、第32回蘆北賞(財団法人橋本循記念会)を受賞しました。

2023/01/23

 総合人文学科世界史専修の森部豊教授が、このたび財団法人橋本循記念会より第32回「蘆北賞」を授与されました。

 受賞対象論文は「唐朝の羈縻政策に関する一考察―唐前半期の営州都督府隷下「羈縻府州」を事例として」(『東洋史研究』80-22021)。従来、服属してきた周辺エスニック集団に対する唐朝の統治は「羈縻支配」といわれ、その集団の首長に唐の地方長官の官職を与え、間接的にそのエスニック集団を支配するというのが定説でした。本論文は、石刻史料を用いて、営州(現在の遼寧省朝陽市)にあったエスニック集団に対する唐朝の「羈縻支配」の実態を明らかにし、従来の概念を覆した点が評価されたものです。授賞式は、2022121日「からすま京都ホテル」にて行われました。

 「蘆北賞」とは、財団法人橋本循記念会によって、中国文学/中国史/中国思想・芸術の三分野の優れた研究業績に対して贈られる学術賞です。「蘆北」とは、橋本循博士の雅号に因むものです。橋本循記念会は、永年中国文学の研究に従事され多くの実績を挙げられた橋本循先生(立命館大学名誉教授)の遺徳を偲び、平成元年に設立された財団法人です。

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