関西大学 文学部

教員紹介

哲学倫理学専修

  • 品川 哲彦教授 Tetsuhiko Shinagawa

    • 教育内容

      倫理学概論では自著『倫理学の話』を用いて古代から現代までの重要な倫理理論を簡潔に紹介。学部・大学院のゼミでは文献の読み方、使用概念の正確な理解、論理構造の把握を身につけてもらうように指導しています。

    • 研究テーマ、概要説明

      研究の出発点は現象学。生命倫理学、環境倫理学の研究を通して倫理学全般に研究範囲を広げてきました。その成果を著書『倫理学の話』に概説しております。対等な人間関係に基づく正義や権利に立脚する近代の正統的な倫理理論と不均衡な力関係に立脚する倫理理論との対比を著書『正義と境を接するもの――責任という原理とケアの倫理』にまとめ、責任原理を提唱したヨナスの『アウシュヴィッツ以後の神』の翻訳を介して悪や神の問題、人間の尊厳の概念の研究も進めています。

    • ひとこと

      当たり前のことをあらためて問い直す哲学の文字通り「顔が輝くような面白さ」をぜひ!

  • 中澤 務教授 Tsutomu Nakazawa

    • 教育内容

      西洋古代の哲学と倫理学を中心に、哲学倫理学の諸問題を広く取り上げ、考察しています。歴史的な知識を身につけるだけでなく、自分で考え、自分のテーマを探求する力の育成に力を入れています。

    • 研究テーマ、概要説明

      古代ギリシャ哲学と倫理学を中心に、西洋古代中世哲学の諸問題を研究しているほか、現代の倫理学にも関心を持っています。これまでは、ソクラテスとプラトンの哲学倫理思想を中心に研究を進めてきました。現在は、ソフィストたちの思想や、アリストテレスの倫理学なども研究しています。著書として『ソクラテスとフィロソフィア』(2007)、訳書としてプラトン『饗宴』(2013)など。

    • ひとこと

      文学部の学問の多くは古典と密接に結びついています。古典作品に親しむ習慣を身につけましょう。

  • 三村 尚彦教授 Naohiko Mimura

    • 教育内容

      授業では、西洋近代哲学の概説、講読で哲学書の基本的な読み方のトレーニングなどを行っています。卒業演習(専修ゼミ5・6)では、ゼミ生各自の関心テーマに沿って卒業論文を執筆するのをサポートしています。

    • 研究テーマ、概要説明

      フッサール現象学の身体論および、臨床心理学者で哲学者でもあるジェンドリンの体験過程理論を研究テーマとしています。わたしたちは自分の身体をどのように感じているのか、他者は私の身体をどのように捉えていると思っているか…など、私の身体に関する感じ(フィーリング)を詳細に記述することで、これまで見逃しがちだった身体イメージに関する概念を提示します。そうした概念を脳科学や臨床心理学へ提案し、心と身体の関係に関する研究(心身問題)を進めています。

    • ひとこと

      日常的で身近な事柄の背後にある暗黙的なものを考えるのが、哲学のおもしろさです。

  • 平出 喜代恵助教 Kiyoe Hirade

    • 教育内容

      西洋近代哲学では、近代の重要な哲学者や概念を簡潔に紹介。ゼミでは、文献を精確に読み解くための訓練を行います。知識を取り入れるだけでなく、それを発展させて思索を進められる能力が身につくようにサポートします。

    • 研究テーマ、概要説明

      カントの道徳哲学をその宗教論との緊密な関係のなかで解釈する研究を進めています。とくに、「人間の尊厳」概念とその根拠である「人間性(人間であること)」概念に関心があります。すべての人間が尊厳あるものとして扱われねばならないと説くカントの思想は、現代の価値多元社会の基盤を構築します。この概念に基づいて、現代の具体的な倫理的問題――重度認知症患者への処遇、移民・難民の問題、LGBTQの権利など――の研究にも取り組んでいます。

    • ひとこと

      大学生のあいだに、学問をつうじて自分が変わっていく経験をぜひ!