教員紹介

哲学専修

  • 薄井 尚樹教授 Naoki Usui

    • 教育内容

      講義では、現代の英米哲学をベースに、そこで扱われる諸問題を幅広く取り上げていきます。ゼミでは、哲学論文を読むのに欠かすことのできない「議論の構造を見極める力」を身につけるための指導をおこないます。

    • 研究テーマ、概要説明

      ドナルド・デイヴィドソンの言語哲学と心の哲学を軸に、「他者を理解するとはどういうことか」という問いを長年の研究テーマとしてきました。それとともに、現在とりわけ関心を抱いているのは、潜在バイアスをめぐる哲学的な諸問題です。なかでも、「潜在バイアスは本当の自己をあらわすのか」「潜在バイアスから生じる行動の道徳的責任についてどのように考えるべきか」といった問いに取り組んでいます。

    • ひとこと

      哲学の「きっかけ」はどこにでもあります。学生のあいだにいろいろなことを経験しましょう。

  • 酒井 真道教授 Masamichi Sakai

    • 教育内容

      宗教学は、様々な角度から、様々な手法を用いて、宗教の核心である「聖なるもの」に迫る学問です。講義・教育の場では、宗教学の様々なものの見方を教授することを通じて、受講者に複眼的視点を身につけてもらうことを目標としています。

    • 研究テーマ、概要説明

      専門は仏教学・印度哲学です。宗教を考える上で特に興味をもっているのは、宗教と理性の関係です。往々にして宗教は理性を超えたものと理解されますが、中世インドの仏教徒たちは、理性的な考察や論理的な吟味に耐えうる教えこそが正しい宗教であると解しました。宗教学が取る多様なアプローチの中で私は文献学の立場に立っています。彼らが残した著作原典を読解しながら、彼らの考えた宗教と理性の関係を解明するのが私の大きな研究テーマです。

    • ひとこと

      大学でたくさんの人と出会い、たくさんのものの見方を学び、世界の多様性を楽しんでください。

  • 品川 哲彦教授 Tetsuhiko Shinagawa

    • 教育内容

      倫理学概論では自著『倫理学の話』を用いて古代から現代までの重要な倫理理論を簡潔に紹介。学部・大学院のゼミでは文献の読み方、使用概念の正確な理解、論理構造の把握を身につけてもらうように指導しています。

    • 研究テーマ、概要説明

      研究の出発点は現象学。生命倫理学、環境倫理学の研究を通して倫理学全般に研究範囲を広げてきました。その成果を著書『倫理学の話』『倫理学入門―アリストテレスから、生殖技術、AIまで』に概説しております。対等な人間関係に基づく正義や権利に立脚する近代の正統的な倫理理論と不均衡な力関係に立脚する倫理理論との対比を著書『正義と境を接するもの――責任という原理とケアの倫理』にまとめ、責任原理を提唱したヨナスの『アウシュヴィッツ以後の神』の翻訳を介して悪や神の問題、人間の尊厳の概念の研究も進めています。

    • ひとこと

      当たり前のことをあらためて問い直す哲学の文字通り「顔が輝くような面白さ」をぜひ!

  • 中澤 務教授 Tsutomu Nakazawa

    • 教育内容

      西洋古代の哲学と倫理学を中心に、哲学倫理学の諸問題を広く取り上げ、考察しています。歴史的な知識を身につけるだけでなく、自分で考え、自分のテーマを探求する力の育成に力を入れています。

    • 研究テーマ、概要説明

      古代ギリシャ哲学と倫理学を中心に、西洋古代中世哲学の諸問題を研究しているほか、現代の倫理学にも関心を持っています。これまでは、ソクラテスとプラトンの哲学倫理思想を中心に研究を進めてきました。現在は、ソフィストたちの思想や、アリストテレスの倫理学なども研究しています。著書として『ソクラテスとフィロソフィア』(2007)、訳書としてプラトン『饗宴』(2013)など。

    • ひとこと

      文学部の学問の多くは古典と密接に結びついています。古典作品に親しむ習慣を身につけましょう。

  • 水野 友晴教授 Tomoharu Mizuno

    • 教育内容

      宗教はわたしたちの心の奥深いところから生まれてきます。日本の宗教について学ぶことは、日本人の心のふるさとを覗く旅でもあります。日本の宗教や思想について学ぶことで、日本的な知恵が現代世界に貢献してゆく可能性を探ります。

    • 研究テーマ、概要説明

      (1)日本哲学研究
      西田幾多郎、鈴木大拙、和辻哲郎、清沢満之など、近代日本の哲学や宗教の分野で活躍した思想家について、彼らの思想の中核にあるものと、相互交流関係、また、近代以前の伝統的日本思想との系譜関係について研究しています。
      (2)比較思想研究
      「自然」や「自由」といった概念は、伝統的な日本思想にも、西洋の哲学思想にも見られますが、内容は必ずしも同じではありません。日本思想でも西洋の哲学思想でも大事にされているこうした概念について比較研究し、現代における応用の可能性を探っています。

    • ひとこと

      わたしたちは、どこから来て、どこへ行くのか、一緒に探求してみませんか。

  • 三村 尚彦教授 Naohiko Mimura

    • 教育内容

      授業では、西洋近代哲学の概説、講読で哲学書の基本的な読み方のトレーニングなどを行っています。卒業演習(専修ゼミ5・6)では、ゼミ生各自の関心テーマに沿って卒業論文を執筆するのをサポートしています。

    • 研究テーマ、概要説明

      フッサール現象学の身体論および、臨床心理学者で哲学者でもあるジェンドリンの体験過程理論を研究テーマとしています。わたしたちは自分の身体をどのように感じているのか、他者は私の身体をどのように捉えていると思っているか…など、私の身体に関する感じ(フィーリング)を詳細に記述することで、これまで見逃しがちだった身体イメージに関する概念を提示します。そうした概念を脳科学や臨床心理学へ提案し、心と身体の関係に関する研究(心身問題)を進めています。

    • ひとこと

      日常的で身近な事柄の背後にある暗黙的なものを考えるのが、哲学のおもしろさです。

  • 若林 雅哉教授 Masaya Wakabayashi

    • 教育内容

      演劇や音楽、アニメーションやTVドラマなど、鑑賞者がともにすごす時間の中で顕れる芸術作品を担当します。学生には具体的な作品研究とともに、生涯の糧としての芸術作品の楽しみ方、「観るコツ」を伝えていきます。

    • 研究テーマ、概要説明

      理論的には翻案(アダプテーション)現象を、芸術作品に即して追及しています。翻案とは、今日の芸術・アート、そして関連産業にみられる芸術作品の再制作のことです。そこにみられる新しい価値観や戦略が焦点です。主にその関心から、具体的には舞台、音楽、文芸、アニメーションなどを検討しています。洋の東西、時代、またハイカルチャー/サブカルチャーの区別なく考察しています。

    • ひとこと

      知識の多い少ないはあまり問題としません。覇気のある学生諸君を歓迎します。

  • 小杉 麻李亜准教授 Maria Kosugi

    • 教育内容

      宗教はキケン、ムズカシイ…ってイメージをとっぱらいましょう!
      わたしたちの学びは、テロやカルトからマンガ、アニメ、ゲームまで色々な形で世界に溢れる宗教を、鋭く、深く、おもしろく分析することです。

    • 研究テーマ、概要説明

      わたしはイスラーム圏・欧米・日本で育ちました。日本の古事記も、アラビア半島のクルアーン(コーラン)も、その土地の自然や人びとの姿が活き活きと立ち現れてきます。
      人は、神話や物語といった力強いイマジネーションに満ちた「言葉」を使って、自分たちの世界に意味を与え、生きてきました。言葉と人と環境(自然や動物)は結び付き合いながら、その土地独自の文化を作ります。
      教室の外へと飛び出して、今を生きる「文化」を捕まえに行きましょう!一緒にフィールドワークのやり方や文化人類学、宗教研究を学びましょう。

    • ひとこと

      アイススケートとハンドパンに挑戦中です!

  • 平出 喜代恵准教授 Kiyoe Hirade

    • 教育内容

      西洋近代哲学では、近代の重要な哲学者や概念を簡潔に紹介。ゼミでは、文献を精確に読み解くための訓練を行います。知識を取り入れるだけでなく、それを発展させて思索を進められる能力が身につくようにサポートします。

    • 研究テーマ、概要説明

      カントの道徳哲学をその宗教論との緊密な関係のなかで解釈する研究を進めています。とくに、「人間の尊厳」概念とその根拠である「人間性(人間であること)」概念に関心があります。すべての人間が尊厳あるものとして扱われねばならないと説くカントの思想は、現代の価値多元社会の基盤を構築します。この概念に基づいて、現代の具体的な倫理的問題――重度認知症患者への処遇、移民・難民の問題、LGBTQの権利など――の研究にも取り組んでいます。

    • ひとこと

      大学生のあいだに、学問をつうじて自分が変わっていく経験をぜひ!