関西大学 文学部

専修紹介

芸術学美術史専修

専修の概要

芸術学美術史専修では「芸術とは何か?」「美とは何か?」という問いを、理論的・実証的に追及します。また、作品の鑑賞を通して知的で豊かな人間の育成を目指し、人間にとって芸術創造とは何かということを学びます。
研究の対象となるのは、日本、東洋、西洋の絵画、彫刻、建築、工芸・デザイン、写真などの造形作品、演劇、映画、音楽、ファッションなど多岐にわたる芸術活動です。
本専修ではまた、関西各地で開催される種々の展覧会や社寺の見学に出かけ、実際に作品を前にして鑑賞の方法を学びます。総合図書館所蔵の大坂画壇関係のコレクションや、美術標本として専修が所蔵している油彩画、日本画、版画、彫刻などを用いた、特色ある授業も開いています。美術批評の領域も充実しており、世界中の現代美術を幅広く学ぶことができます。さらに、歌舞伎や現代演劇などの鑑賞を踏まえた幅広い演劇論の授業にも特色があります。

何が学べるか

古今東西の芸術作品(造形美術・演劇・音楽・映像など)に関して、ハイカルチャー、ローカルチャーを問わず、その作品の歴史や理論を具体的に学びます。また、さまざまな問題にアプローチする方法を身につけることができます。

卒業論文のテーマ

  • ヒップホップ文化におけるバンクシーの位置
  • 金山平三の日本風景画の特異性と現代への影響
  • 菱田春草の画風変遷について
  • 森村泰昌の〈女優シリーズ〉における手の役割と意味について
  • 映画『女帝』から見る合理化と忠実性の関係
  • フラゴナールと新古典主義
  • 具体美術協会における「総合」の意味一実験工房との対比から
  • 『All for One~ダルタニアンと太陽王~』のヒロインは宝塚歌劇の約束事をどのように揺るがしたか
  • 竹内栖鳳と高島屋(飯田新七)との関係
  • デ・キリコの舞台性と「第四の壁」について