関西大学 文学部

教員紹介

文化共生学専修

  • 澤井 一彰教授 Kazuaki Sawai

    • 教育内容

      イスラーム的価値観のもとにキリスト教徒やユダヤ教徒との共存を実現していたオスマン帝国の事例から21世紀における文化的共生のあり方を考えるとともに、比較史や比較文化の手法によって物事を客観的に分析する能力の獲得を目指します。

    • 研究テーマ、概要説明

      【地中海史】地中海世界の歴史を再検討することによって、ヨーロッパやイスラーム世界といった枠組みを超えた歴史観の構築をめざしています。
      【オスマン帝国史】16−18世紀のオスマン帝国における社会経済史、とくに都であったイスタンブルを中心に、食糧や物資の流通と消費について研究しています。
      【食文化史研究】地中海世界や中東における食文化の多様性について、オスマン帝国の事例を中心として、あきらかにしたいと考えています。

    • ひとこと

      大学生の間にぜひ世界を旅して、積極的に本物の「異文化」に触れてみてください!

  • 溝井 裕一教授 Yuichi Mizoi

    • 教育内容

      「動物園の歴史」や「水族館の歴史」をもとに、人間と身近な「他者」である動物との共生について考えます。ほかにはドイツの伝承、ケルト音楽、帆船、ナチス建築、テーマパーク、カフェといったさまざまな話題をとりあげ、その背景にある歴史や思想を紹介していきます。

    • 研究テーマ、概要説明

      【人と動物の関係史】と【西洋文化史】の2つを専門分野にしています。【人と動物の関係史】では、動物園や水族館、あるいは『海底2万マイル』のような物語をもとに、長い歴史における人と動物の共生の問題をとりあげます。【西洋文化史】では、恐竜表象、グリム童話、ドイツの人狼伝承、中世教会彫刻、ナチス建築などに焦点をあて、これらを生み出した世界観・自然観を研究しています。

    • ひとこと

      異文化の人びとの立場にたってまず考える、これを学んでください。

  • 森 貴史教授 Takashi Mori

    • 教育内容

      ドイツの文化を考えるドイツ文化論や、ドイツ(ヨーロッパ)と日本の比較文化論、さまざまなサブカルチャーやポップカルチャーを対象にした現代日本の社会や文化について考えます。

    • 研究テーマ、概要説明

      「文化」とは、文学や言語学だけではありません。現代日本のサブカルチャーでいうと、ファッション、マンガ、ライトノベル、映画、動画投稿サイト、同人誌、コンシューマ版ゲーム機、アプリゲーム、コスプレ、2.5次元ミュージカルなどでしょうか。流行のサブカル・コンテンツには、現代の社会や文化の問題が反映されているからこそ、受け入れられて流行しているのです。サブカルチャーであっても、大学の研究のテーマにすることは可能なのです。

    • ひとこと

      自分のお気に入りの研究対象をみつけましょう。

  • 青木 敬准教授 Kei Aoki

    • 教育内容

      ポルトガル、アフリカ、ラテンアメリカ、日本など、幅広い地域における社会問題や文化変容の実態を紹介し、文化人類学の視点から共生の問題について考えます。具体的なトピック(レゲェやヒップホップや音楽フェス、セクシャリティやミックスレイス、移民などのマイノリティに関するアイデンティティ問題、黒人差別問題など)を取り上げ、クラス全体で議論、共有することで考察を深めていきます。

    • 研究テーマ、概要説明

      アート(音楽、壁面グラフィックなど)を切り口に、人の出逢いや境界の作り方、ホームや故郷論、多元的社会の創造性について研究しています。
      【音楽とアイデンティティの創造】
      ● 西アフリカの島国、カーボヴェルデ共和国におけるクレオール音楽の変容。
      ● ポルトガルにおけるアフリカ系移民の故郷と居場所(ホーム)に関する研究。
      【境界と越境/接触と混淆】
      ● ラテンアメリカのニカラグア共和国における領土問題。同国のアーティストの芸術活動の社会的役割とメッセージ性。
      ● 小笠原諸島の歴史・文化・社会・言語からみられるクレオール性。

    • ひとこと

      文化に関する疑問をたくさん持ちましょう。