関西大学 文学部

専修紹介

文化共生学専修

専修の概要

共生という言葉は近年、様々なメディアで使用されるようになってきました。自然環境との共生、多文化共生、男女の共生などが標榜され、これらのスローガンが時代のトレンドになっています。
わたしたちはグローバル化にともなう国際的な文化摩擦、先進国と発展途上国との経済格差、環境問題といった課題をかかえています。このような状況のなかで、独善的なナショナリズムや市場経済第一の資本の論理、さらに排他的な宗教原理主義をふりかざすならば、事態はますます混迷を深めるばかりです。先行き不透明な時代の閉塞感を打開するためには、対立・衝突から共生へのパラダイムの転換をしなければならない時期にきています。
文化共生学は、文化を通じて共生のあり方を問う学問です。そのためには文化そのものを把握し、異文化を理解することが前提になります。さらにその延長線上に、ジェンダー論やマイノリティ論、さらにはサブカルチャー論、旅行論などへ展開することができます。
なお詳しく知りたい方は、専修オリジナルのホームページをご覧ください。

何が学べるか

ヨーロッパ、地中海、大西洋文化圏、イスラームの文化論、アフリカ文化論、異文化接触、多文化共生、ヨーロッパと日本の比較文化論、さまざまなサブカルチャーやポップカルチャーを対象にした現代日本の社会や文化、ジェンダー文化などについて考えます。

卒業論文のテーマ

  • 「創造デモクラシー」を生んだ初音ミク
  • 日本におけるポリアモリー実践
  • オキナワン文化の価値と継承
  • ルイ・ヴィトンと日本人
  • ハリウッド映画に見る日本文化
  • 二原論的宇宙観と両性具有
  • イスラーム世界における「居酒屋」
  • 「断食」とダイエットの文化史
  • アイドルは実在するのか 再構築される美少女たち
  • アイルランドの異類婚姻譚