関西大学 文学部

教員紹介

初等教育学専修

  • 石井 康博教授 Yasuhiro Ishii

    • 教育内容

      主に教科教育(算数科)に関わる科目を担当しています。初等教育学の先行研究を踏まえ、小学校現場における種々の実践事例を検討しながら授業を進めています。

    • 研究テーマ、概要説明

      小学校算数科における具体物を利用した子どもの数的活動を研究対象とし、授業実践からえられた事例を主なデータとして、教育工学の分析方法を援用して検討してきました。現在では、小学校における学級経営、学びにおける身体性、子どもにとっての教育メディアそれぞれに関心があります。

    • ひとこと

      「おもしろい」テーマを見つけて、学んでほしいと思います。

  • 岩﨑 保之教授 Yasuyuki Iwasaki

    • 教育内容

      小学校の教師を目指す入口と出口となる科目を主に担当しています。学校に期待されていることは何か、教師としての自分にできることは何かについて、文献や事例に基づき対話を通して考える授業を行っています。

    • 研究テーマ、概要説明

      米国の哲学者・教育思想家であるジョン・デューイ(John Dewey, 1859-1952)の教育理論を基盤として、生活科や総合的な学習/探究の時間、教育ファシリテーション、教育評価、キャリア教育、学校経営など多様なフィールドで学校教育を考究しています。教育と福祉の連携も研究テーマの一つです。社会教育施設や小学校での勤務経験を生かし、理論と実践を往還する研究スタイルを希求しています。

    • ひとこと

      関大での学生生活を通して、生涯の師・友人・書と出会ってください。

  • 山住 勝広教授 Katsuhiro Yamazumi

    • 教育内容

      小学校における具体的なカリキュラム、教育方法、学習活動を「人づくりのわざ」として探究する授業を担当しています。将来、小学校教師となってどのように授業や日々の学校生活を子どもたちと協働して創り出していくのかについて、学校現場の現実と向き合いながら、実際的に考えていく授業を進めています。

    • 研究テーマ、概要説明

      「活動理論」と「拡張的学習理論」にもとづき、すべての子どもたちがひとりひとりのかけがえのない個性的な生を開花させ、共に生き合っていく生き方づくりの学びを創造するための教育方法学の研究に、学校現場の教師たちと対話・協働しながら取り組んでいます。主な単著書に、Activity Theory and Collaborative Intervention in Education(Routledge, 2021)、『拡張する学校』 (東京大学出版会, 2017)があります。

    • ひとこと

      生活教育という日本に独自の教育方法の基礎を築いた小学校教師の先人、野村芳兵衞は、「真実に私の救はれる道を別にして、万人の救はれる道はない筈だ」という言葉を残しています。自己をみつめ、「私」という人生の唯一無二の自己創造に果敢に取り組んでいってください。

  • 山田 直之准教授 Yamada Naoyuki

    • 教育内容

      教育という身近な営みの不思議さ、面白さ、さらには政治性やそこに込められる希望等に気がつき、自分自身の思考を規定している枠の存在から解放されてゆく体験を組織したいと考えています。読み、書き、聴き、そして話すことを通じて、身体全体で思考するトレーニングを行います。

    • 研究テーマ、概要説明

      明治〜昭和期の初等作文(綴方)教育に着目し、学習者に文章を書かせることによって主体形成をめざす近代教育的思考の特質を陶冶論的に明らかにするとともに、綴方教育が有していた訓育的側面の批判的・理論的継承を試みています(芦田恵之助に関する研究)。また、この研究から派生し、「集団のメディア論的分析に関する研究」や、「人口減少社会における学校に関する研究」、「教師や保育者がエージェンシーを発揮する研修に関する研究」等に取り組んでいます。

    • ひとこと

      教育は誰もが受けた過去を有するからこそ、自分の経験を絶対視しがちです。哲学的・歴史的な考察を通じて、自らの教育観を相対化しましょう。