関西大学 文学部

教員紹介

芸術学美術史専修

  • 長谷 洋一教授 Youichi Hase

    • 教育内容

      歴史の淘汰を経た日本・東洋美術作品の研究を通じて時代背景や作者の人物像を知ることで、その作品をより深く愛でることができます。作品に関する分析力の習得とともに、美的センスを磨く力の修得を目指します。

    • 研究テーマ、概要説明

      もっぱら日本の仏教彫刻の歴史、とりわけ室町時代から江戸時代の仏像について調査研究しています。この研究領域はこれまであまり扱われなかった分野ですが、仏像修理や地域史の理解に欠かせぬ分野となっています。作品が日本全国各地に散在しており、実際に現地を訪れて調査を行っています。近世の仏像を通して製作に関わる宗教的事情や作家の系譜などを研究し、それを手掛かりに400年近い近世の仏像を判断する物差しづくりを行っています。

    • ひとこと

      関西に広がる美術作品をみること。そこからすべてが始まります。

  • 平井 章一教授 Shoichi Hirai

    • 教育内容

      私たちとつながりの深い20世紀以降の欧米や日本の美術、西洋美術史をジャンルを問わず幅広く対象にします。多様な表現を受け止める柔軟な感性と、作品を芸術思潮や世界観、社会状況など様々な側面から読み解く力を養います。

    • 研究テーマ、概要説明

      戦後の欧米の表現主義的な抽象絵画の研究とともに、近現代美術をより身近な問題としてとらえるべく、長年関西での動向のフィールドワークに取り組んできました。特に1950年代から60年代にかけて国際的な活動を展開した関西の抽象美術グループ、具体美術協会の調査研究に力を入れています。また近年は、欧米を中心とする戦後美術史再編の動きや、アート・ドキュメンテーション、アーカイブズ学にも関心を持っています。

    • ひとこと

      私たちになぜ美術が必要なのか、なぜ人は作品を創るのか、一緒に考えましょう。

  • 若林 雅哉教授 Masaya Wakabayashi

    • 教育内容

      演劇や音楽、アニメーションやTVドラマなど、鑑賞者がともにすごす時間の中で顕れる芸術作品を担当します。学生には具体的な作品研究とともに、生涯の糧としての芸術作品の楽しみ方、「観るコツ」を伝えていきます。

    • 研究テーマ、概要説明

      理論的には翻案(アダプテーション)現象を、芸術作品に即して追及しています。翻案とは、今日の芸術・アート、そして関連産業にみられる芸術作品の再制作のことです。そこにみられる新しい価値観や戦略が焦点です。主にその関心から、具体的には舞台、音楽、文芸、アニメーションなどを検討しています。洋の東西、時代、またハイカルチャー/サブカルチャーの区別なく考察しています。

    • ひとこと

      知識の多い少ないはあまり問題としません。覇気のある学生諸君を歓迎します。