関西大学 文学部

教員紹介

比較宗教学専修

  • 酒井 真道教授 Masamichi Sakai

    • 教育内容

      宗教学は、様々な角度から、様々な手法を用いて、宗教の核心である「聖なるもの」に迫る学問です。講義・教育の場では、宗教学の様々なものの見方を教授することを通じて、受講者に複眼的視点を身につけてもらうことを目標としています。

    • 研究テーマ、概要説明

      専門は仏教学・印度哲学です。宗教を考える上で特に興味をもっているのは、宗教と理性の関係です。往々にして宗教は理性を超えたものと理解されますが、中世インドの仏教徒たちは、理性的な考察や論理的な吟味に耐えうる教えこそが正しい宗教であると解しました。宗教学が取る多様なアプローチの中で私は文献学の立場に立っています。彼らが残した著作原典を読解しながら、彼らの考えた宗教と理性の関係を解明するのが私の大きな研究テーマです。

    • ひとこと

      大学でたくさんの人と出会い、たくさんのものの見方を学び、世界の多様性を楽しんでください。

  • 水野 友晴教授 Tomoharu Mizuno

    • 教育内容

      宗教はわたしたちの心の奥深いところから生まれてきます。日本の宗教について学ぶことは、日本人の心のふるさとを覗く旅でもあります。日本の宗教や思想について学ぶことで、日本的な知恵が現代世界に貢献してゆく可能性を探ります。

    • 研究テーマ、概要説明

      (1)日本哲学研究
      西田幾多郎、鈴木大拙、和辻哲郎、清沢満之など、近代日本の哲学や宗教の分野で活躍した思想家について、彼らの思想の中核にあるものと、相互交流関係、また、近代以前の伝統的日本思想との系譜関係について研究しています。
      (2)比較思想研究
      「自然」や「自由」といった概念は、伝統的な日本思想にも、西洋の哲学思想にも見られますが、内容は必ずしも同じではありません。日本思想でも西洋の哲学思想でも大事にされているこうした概念について比較研究し、現代における応用の可能性を探っています。

    • ひとこと

      わたしたちは、どこから来て、どこへ行くのか、一緒に探求してみませんか。

  • 宮本 要太郎教授 Yotaro Miyamoto

    • 教育内容

      比較宗教学の方法論に基づいて日本の宗教伝統(神道や仏教だけでなく新宗教や民俗宗教を含む)や世界の諸宗教についての基本的知識を身につけるとともに、フィールドワークなどを通じて現代社会における宗教の在り様を学びます。

    • 研究テーマ、概要説明

      ①聖伝研究:新宗教の教祖伝などの分析を通して、救済論的な物語が聖なる人間を創出するプロセスおよびその宗教学的意味を解釈します。②宗教者の社会活動に関する研究:「無縁社会」化が進む現代日本社会において、宗教者がどのような役割を果たしうるのかについて、できるだけ宗教者による社会活動の現場に即しながら考察します。③民衆宗教研究:日本を中心に、民衆によって担われる宗教運動について、その歴史と構造を理解します。

    • ひとこと

      知る喜びと考える楽しみを与えてくれる、そんな問いを探してみよう。

  • 小杉 麻李亜准教授 Maria Kosugi

    • 教育内容

      宗教はキケン、ムズカシイ…ってイメージをとっぱらいましょう!
      わたしたちの学びは、テロやカルトからマンガ、アニメ、ゲームまでいろんな形で世界にあふれる宗教を、するどく、深く、おもしろく分析することです。

    • 研究テーマ、概要説明

      わたしはイスラーム圏・欧米・日本で育ちました。日本の古事記も、アラビア半島のクルアーン(コーラン)も、その土地の自然やひとびとの姿が活き活きと立ち現れてきます。
      ひとは、神話や物語といった力強いイマジネーションに満ちた「ことば」を使って、自分たちの世界に意味を与え、生きてきました。ことばとひとと環境(自然や動物)は結びつき合い、その土地の独特の文化を作ります。
      教室の外へと飛び出して、今を生きる「文化」を捕まえに行きましょう!一緒にフィールドワークのやり方や文化人類学、宗教研究を学びましょう。

    • ひとこと

      カポエラとゴスペルとアイススケートに挑戦中です!