専修紹介
教育文化専修
専修の概要
教育文化専修では、私たちが生まれてから死を迎えるまで、社会のあらゆる場所で行われる「教え、学ぶ」営みを広い意味での教育としてとらえます。学校教育に限らず、家庭教育、社会教育、企業内教育はもちろん、私たちの知識や価値観に影響を与えるメディア、若者文化、恋愛などでさえ重要な研究テーマとなりえます。また、情報機器や情報環境が目覚ましい発展を遂げるなか、私たちの教育・学習環境は急速に変化しており、学校現場でも教育のデジタル化、情報活用能力の育成(情報リテラシー教育)が推進されています。こうしたなか、教育文化専修は、2021年度から、旧・情報文化学専修のスタッフと協働し、次世代の情報社会に対応できる学びを目指す、新・教育文化専修をスタートさせました。教職をめざす学生はもちろん、情報通信分野をはじめとする民間企業、公務員、NPO、社会教育主事(社会教育士)、図書館司書、司書教諭・学校司書、大学院進学、海外留学など、多様な進路を希望する学生の幅広いニーズに応える教育と学びの機会を提供します。
何が学べるか
学校教育はもちろんのこと、人間の成長や発達を様々な角度から深く考察する教育哲学から、市民性教育や情報リテラシー教育、図書館情報学や教育法制度など、教育について多角的・総合的に学ぶことができます。また、教育社会学や教育人類学など社会科学的なアプローチから、社会教育や生涯学習、ジェンダーや多文化共生などの幅広いテーマを学べることも特徴です。研究を進める中で、アンケートやインタビューなどの調査技法や、情報リテラシーやプレゼンテーション能力、データサイエンスなど、社会に出てから役立つスキルが身につきます。
卒業論文のテーマ
- 中学校における運動部の今後のあり方 ―勝利至上主義を捨てる―
- 私立幼稚園教諭のワークライフバランス
- 「子どもの貧困」を意欲格差の視点から考える
- 多元化する能力が生み出す影響
- ICT教育 ―電子黒板を用いた授業展開―
- 過小規模校出身者における「中1ギャップ」
- 予備校に見る教員研修事業の展開 ―私教育と公教育の関係変容に着目して―
- ライブハウスに集まる若者 ―サブカルチャーの教育社会学的研究―
- 人間中心設計による学習支援システムのユーザーインターフェース設計
- 公共図書館と情報リテラシー教育:小中学校との連携を考える