関西大学 文学部

専修紹介

哲学倫理学専修

専修の概要

哲学の語源はギリシア語のphilosophia。「知の探求」を意味します。知を求め続けるとは、自分が知者だとうぬぼれないこと。ですから、哲学はいつでも自分自身を、世界をあらためて問い直す営みにほかなりません。哲学倫理学専修は、自分の問題を発見し、それに自分なりの答えを出そうとする人たちのトレーニングの場です。
専任教員全員が知恵を出し合ってリレー方式で展開している専修研究1~4、専門書を読む力や論文を書く力や調べて意見を発表し討論する力を養う専修ゼミ1~6、知識を広げる各種の概論講義を通して、専任教員全員で君たちを哲学・倫理学の世界へと導き、後押しします。
新しい問題を考える手がかりは、昔から人々が考えてきたことの中に潜んでいます。これまでの哲学・倫理学の考えと対話を重ねつつ、自分自身の考えたいテーマを開拓し、その考察を通じて世界の見方、自分のあり方が変わっていくのを楽しむ場、それが哲学倫理学専修です。

何が学べるか

古代から近代を経て現代にいたるまでの哲学・倫理学の重要思想を学ぶことができ、卒業論文では幅広いテーマを扱えます。卒業までに、問題点を的確に洞察する思考力、周囲に流されずに自分で考える精神が養えます。

卒業論文のテーマ

  • 自己が考える他者、他者が考える自己
  • 障害者差別につながる出生前診断――優生学・自己決定の問題を踏まえて
  • カント倫理学における人格と人間性
  • 食への感謝の心を取り戻すために――現代日本における現状と課題
  • ロボットは心を持てるか
  • アリストテレス『ニコマコス倫理学』におけるフロネーシスの役割
  • どうして生きなければならないのか?
  • 本当の時間とは何か――タイムトラベルを手がかりに
  • 言語探究――言語のはたらきと不完全性
  • 現代ファッションにおける性とジェンダー