関西大学 文学部

専修紹介

世界史専修

専修の概要

歴史を学ぶことは、年代や用語の暗記だと思っていませんか? それは誤解です。歴史学とは、自らの問題関心にもとづいて研究テーマを設定し、いまに残された史料を手がかりにして、人類の過去・現在・未来を考える学問です。世界史専修では、過去に起こった世界各地のさまざまな事象について、歴史学の方法を用いて探究します。近年、グローバル化の進展によって、環境破壊、民族紛争、感染症の流行といった人類共通の課題が深刻さを増しています。世界史を学ぶことで、この複雑化した世界の成り立ちを理解し、私たちの将来を展望する視野を養うことができます。世界史専修で扱われるテーマは、時代では古代から現代まで、地域ではアジアからヨーロッパにかけてのユーラシア各地・エジプト・アメリカ・オセアニアなど、分野も文化・政治・経済・社会の広範囲におよび、きわめて多様です。学生のみなさんは、幅広い研究分野をもつ教員スタッフのもとで、世界史を総合的・多角的に学びつつ、自らの興味・関心に応じて研究を深めることができます。世界史の扉を開けてみませんか。
専修の詳しい情報は、オリジナルホームページをご覧ください。

何が学べるか

アジアからヨーロッパにかけてのユーラシア各地・エジプト・アメリカ・オセアニアなど世界各地の古代から現代にわたる歴史事象を対象として、研究に必要な専門知識や方法を学びます。そのうえで、自分自身で興味をもった領域からテーマを選び、掘り下げて研究していきます。一連の学びを通じて、広い視野をもって自ら問題を発見する能力、必要な史資料を集める情報収集能力、史資料・データを分析する能力、口頭発表や文章として自己の見解を表現する能力を身につけます。

卒業論文のテーマ

  • 古代エジプトにおけるオシリス神話像
  • 唐代宮女服飾考―図像による検証を中心として―
  • 中世後期スペインにおける反ユダヤ主義とユダヤ人金融業
  • 大元ウルスの国都建設と東ユーラシア支配
  • イギリス王政復古期の演劇における「女優」の誕生
  • 『水滸伝』に見える食肉文化
  • 清代康熙朝における台湾棄留問題の再検討
  • アンドリュー・ジャクソンと奴隷問題―南部諸州の離脱を巡って―
  • ローマ万国博計画時期のイタリアと建築の関連について―E42計画とファシズム体制―
  • 近現代トルコの宗教と教育―世俗化から多様化へ―