関西大学 文学部

教員紹介

哲学倫理学専修

  • 木岡 伸夫教授 Nobuo Kioka

    • 教育内容

      人間と自然の対立する面よりも一体になった面に注目する「風土学」の環境危機に対する取り組み方を、「環境の倫理」(全学共通科目)「倫理学特殊講義ab」(学部)「人間環境学研究ab」(大学院M)などで紹介しています。

    • 研究テーマ、概要説明

      ベルクソンなどフランスを中心とする現代哲学の研究から出発して、1990年代以降は、深刻な環境危機に対処できる思想的立場へと関心の焦点を移し、日本近代の西田幾多郎や和辻哲郎、フランス人地理学者オギュスタン・ベルクの努力を継ぐ、独自の「風土学」理論の構築に取り組んでいます。風景や風土の問題を論じた著作につづいて、現在は、「対等で開かれた出会いがいかにして可能か」に答える『邂逅の論理』の完成をめざしています。

    • ひとこと

      時代や世界にかかわる足場を築くための学生生活を、 〈自分探し〉よりも優先して下さい。

  • 品川 哲彦教授 Tetsuhiko Shinagawa

    • 教育内容

      倫理学概論では自著『倫理学の話』を用いて古代から現代までの重要な倫理理論を簡潔に紹介。学部・大学院のゼミでは文献の読み方、使用概念の正確な理解、論理構造の把握を身につけてもらうように指導しています。

    • 研究テーマ、概要説明

      研究の出発点は現象学。生命倫理学、環境倫理学の研究を通して倫理学全般に研究範囲を広げてきました。対等な人間関係に基づく正義や権利に立脚する近代の正統的な倫理理論と不均衡な力関係に立脚するタイプの倫理理論との対比を著書『正義と境を接するもの――責任という原理とケアの倫理』にまとめ、責任原理を提唱したヨナスの『アウシュヴィッツ以後の神』の翻訳を介して悪や神の問題、人間の尊厳の概念の研究も進めています。

    • ひとこと

      当たり前のことをあらためて問い直す哲学の文字通り「顔が輝くような面白さ」をぜひ!

  • 中澤 務教授 Tsutomu Nakazawa

    • 教育内容

      西洋古代の哲学と倫理学を中心に、哲学倫理学の諸問題を広く取り上げ、考察しています。歴史的な知識を身につけるだけでなく、自分で考え、自分のテーマを探求する力の育成に力を入れています。

    • 研究テーマ、概要説明

      古代ギリシャ哲学と倫理学を中心に、西洋古代中世哲学の諸問題を研究しているほか、現代の倫理学にも関心を持っています。これまでは、ソクラテスとプラトンの哲学倫理思想を中心に研究を進めてきました。現在は、ソフィストたちの思想や、アリストテレスの倫理学なども研究しています。著書として『ソクラテスとフィロソフィア』(2007)、訳書としてプラトン『饗宴』(2013)など。

    • ひとこと

      文学部の学問の多くは古典と密接に結びついています。古典作品に親しむ習慣を身につけましょう。

  • 三村 尚彦教授 Naohiko Mimura

    • 教育内容

      授業では、西洋近代哲学の概説、講読で哲学書の基本的な読み方のトレーニングなどを行っています。卒業演習(専修ゼミ5・6)では、ゼミ生各自の関心テーマに沿って卒業論文を執筆するのをサポートしています。

    • 研究テーマ、概要説明

      フッサール現象学の身体論および、臨床心理学者で哲学者でもあるジェンドリンの体験過程理論を研究テーマとしています。わたしたちは自分の身体をどのように感じているのか、他者は私の身体をどのように捉えていると思っているか…など、私の身体に関する感じ(フィーリング)を詳細に記述することで、これまで見逃しがちだった身体イメージに関する概念を提示します。そうした概念を脳科学や臨床心理学へ提案し、心と身体の関係に関する研究(心身問題)を進めています。

    • ひとこと

      日常的で身近な事柄の背後にある暗黙的なものを考えるのが、哲学のおもしろさです。

  • 山本 幾生教授 Ikuo Yamamoto

    • 教育内容

      講義科目(哲学概論、学問とは何か、など)では自分で考えるための材料となる様々な考え方を哲学の分野から紹介します。ゼミでは卒業論文を目指してテーマ設定から執筆までアドバイスします。

    • 研究テーマ、概要説明

      たとえ小説の中の人物であっても強い衝撃や存在感(リアリティ)を感じたり、逆に現実の人にリアリティを感じないことがあります。こうした「リアリティ」や「現実」をテーマに研究を進め、これまでショーペンハウアー、ディルタイ、ハイデガー等を手掛りにして、『実在と現実-リアリティの消尽点へ向けて』、『現実と落着-無のリアリティへ向けて』を著し、またディルタイ、ハイデガーの原典を翻訳しています。

    • ひとこと

      同じ町でも見る位置や角度を変えると異った町が現れます。この驚きや不思議が哲学です。