関西大学 文学部

教員紹介

英米文学英語学専修

  • 秋元 秀紀教授 Hideki Akimoto

    • 教育内容

      物語学の観点から、現代アメリカ文学やハリウッド映画などの分析・解釈をおこなっています。テーマ批評を越えて、物語の構想と構造、表現技法と演出、記号や象徴等を分析的に浮き彫りにして「可視化」するのが授業のメインです。

    • 研究テーマ、概要説明

      作品の詳細を分析的に読み込む物語学(物語つまりnarrative一般の研究でnarratologyといいます)と、作品の背景に見られる思潮の大枠を捉える歴史研究の両者を視野に入れようと思っています。現代ユダヤ系アメリカ作家の作品研究から、その背景の歴史的系譜に興味が移って、20世紀前半に時代思潮と知的な取っ組み合いを演じていたアメリカの作家・知識人グループの研究へとシフトしました。同時に、物語学の観点から小説やフィクション映画の個別テキストを微視的に分析・解釈する方法論に重点をおいています。

    • ひとこと

      大学という空間には、いろんな人がいて、いろんなことが起きます。ひとつひとつがどうと言うより、その多様性こそ価値なんだと思うんですよ。

  • フレッド・E・アンダーソン教授 Fred Einar Anderson

    • 教育内容

      一般言語学、言語と文化、言語教育など広い範囲で教育・指導をしています。授業の内容は、世界各国での英語バラエティー、異文化間コミュニケーション、日本での英語教育についてなどです。他には、英語で執筆する卒業論文に必要な技術学習を取り入れています。

    • 研究テーマ、概要説明

      言語・社会・教育を結んだ分野educational sociolinguisticsを中心にして研究を行っています。日英学校内教育コミュニケーションに於けるlanguage socialization(言語の社会化)、英語・英語教育のグローバル化、少数民族言語の復興と教育などに関する論文を発表しています。最新出版物「Education in Languages of Lesser Power」(2015)は、環太平洋においての少数民族言語教育に関するケース・スターディーの編集図書です。

    • ひとこと

      「英語」は世界で一番普及されている言語ですが、「英語の文化」は一つだけではありません。

  • 岩田 彩志教授 Seizi Iwata

    • 教育内容

      私は英文法をグレードアップしたものが英語学、と思っています。ゼミでは英語で書かれた論文を丁寧に読むところから始まって、とことん「英語とはどんな言語かを知るための英語学」を追求しています。

    • 研究テーマ、概要説明

      専門は英語学で、統語論・意味論・語用論のほぼすべてに興味がありますが、特に認知言語学や構文理論の枠組みにおいての語彙意味論の研究が中心です。これは主に動詞を対象とした研究分野で、特に最近は結果構文に取り組んでいます。一見例外的・不思議に思える現象も、形式と意味の対応を詳しく調べていけば、「なるほど!」と直感的に納得できる説明が出来る筈、というのが私の持論です。

    • ひとこと

      高校までは単に暗記して終わっていたようなことでも、突っ込んで考えてみたら、そこから色々なことが見えてきます。

  • 髙橋 美帆教授 Miho Takahashi

    • 教育内容

      詩は英文学の華です。時代や国(地域)に関わらず、英語で書かれたさまざまな詩を読んで、心の琴線に触れる作品あるいは詩人との出逢いを探っていきます。また、詩にとって重要な音声面を学び、そのうえで暗唱し、英語のリズムを身に付けていきます。

    • 研究テーマ、概要説明

      19世紀以降の詩や劇を主たる研究対象としています。具体的なテーマは、信仰詩における女性の表象、「能劇」の翻案をめぐる問題、米女性詩人作品に見られる葛藤、英日児童文学作品の比較、などです。徹底したテキスト精読を基本とし、作品そのものが要求する観点から解釈しています。

    • ひとこと

      本を読みましょう。五感を研ぎ澄まして、作品を味わいましょう。未知の世界が開けてきます。

  • 谷口 義朗教授 Yoshiro Taniguchi

    • 教育内容

      アメリカの長編小説や短篇作品を読んで理解するための基本的な方法を習得すること、さらにそうした文学研究からアメリカ社会やアメリカ文化について考える方向に視線を向けていくことを主眼にしています。

    • 研究テーマ、概要説明

      アメリカのロスト・ジェネレーション世代の作家であるウィリアム・フォークナー(William Faulkner, 1897-1962)の作品研究を主たる研究課題としています。彼は生まれ故郷のアメリカ南部ミシシッピ州の田舎町とそこに住む人々を題材にしながら、そうした地域性を越えた普遍的な世界を描こうとした。その小説的な表われが彼の作品に展開する架空の「ミシシッピ州ヨクナパトーファ郡」です。そのようにして生み出された彼の小説世界の主題と技法を探るのが主たる研究テーマです。

    • ひとこと

      語学力は3〜4年ごとに飛躍的にアップするという見方もあります。それを目指して頑張ってみては。

  • 鍋島 弘治朗教授 Kojiro Nabeshima

    • 教育内容

      We are spinning our wheels. って意味がわかりますか?ここでのwheelsはタイヤ。spinは否定的な意味で「空回り」です。車は関係で、車に乗っているweは恋愛関係にある二人。「行き詰ってる」ってことですね。こういうのがメタファーです。メタファーを含む認知言語学、英語学を身につけてもらいます。これは頭を鍛えること。それから、手を鍛える授業として、実践に役立つTOEICや翻訳の授業もしていますよ。

    • 研究テーマ、概要説明

      闇の中にともる一本のろうそく。その火は風に揺られながら懸命に燃えています。これは何を意味しますか。トンネルを抜けて光の世界に出ていく二人。これは何を意味しますか。 こういったものもメタファーです。最近の脳科学では、シミュレーション理論という理論があって、言葉の意味は、頭の中で生じる五感や運動の模倣であるという主張がなされています。このほか、認知科学、人工知能、構文文法、通訳翻訳理論など。

    • ひとこと

      関大に来てみてください。きっと面白いことが見つかると思いますよ。

  • 野口 メアリー教授 Mary Noguchi

    • 教育内容

      英語と日本語を比較検討しながら、「言語と文化とアイデンティティ」について考察します。言語と文化が認識に及ぼす影響、異文化間コミュニケーション摩擦、ジェンダーによるコミュニケーションの違い、ポライトネスと文化なども検討しています。

    • 研究テーマ、概要説明

      英語と日本語に関連のある社会言語学を幅広く研究しています。特に日本におけるバイリンガリスム、言語とアイデンティティ、日英語比較論、プラグマティクス(語用論)、文化やジェンダーによるコミュニケーション・スタイルの違いを中心に研究を行っています。最近の論文のテーマに、英語のユーモアの使い方、ビジネス英語における指令の緩和方法、在日朝鮮人のアイデンティティと朝鮮語教育の関連、日本語のジェンダー性の移り変わりなどがあります。

    • ひとこと

      外国語を勉強する過程では、自分の言語、文化や思考についての発見が一つの大きな楽しみになります。

  • 干井 洋一教授 Youichi Hoshii

    • 教育内容

      英米短編小説、長編小説、児童文学、ファンタジー、原作と映画の比較研究など様々なテーマを扱っています。いずれの授業においても分析方法の習得と、その分析方法を用いた実践との両面を重視しています。

    • 研究テーマ、概要説明

      英国初期小説・英米短編小説・文学理論を主たる研究テーマとしています。学部や大学院では、担当する講義科目や演習科目を通して、文化と社会という大きなコンテクストの中で作品を捉える訓練を行うとともに、文学理論の基礎を身につけることを推奨しています。優れた論文を完成させるには研究テーマを掘り下げるとともに、そのテーマに最も適した理論的枠組みを用いることが重要です。

    • ひとこと

      解釈の多様性がキーワードです。分析方法をしっかり学んで、独自の解釈を行いましょう。

  • リチャード・ドノバン准教授 Richard Donovan

    • 教育内容

      様々な媒体を通じて、文学の色々な面を考察します。従って、原文だけではなく、翻訳、映画、漫画、オーディオファイルなどを活かした積極的な授業を目指しています。しかし、分析の基本は言葉の解釈から始まりますので、専門用語からしっかり教えていきます。

    • 研究テーマ、概要説明

      文学翻訳学が専門で、比較文学、語学的分析、社会語学などを利用し、原文と訳を比較したりします。最近は誤訳という現象を見極めています。視聴覚媒体の分析も行い、国際社会が背景になるメディア論も含めます。ナラトロジー(物語論)を研究した上で、言葉と映像のそれぞれの長所と弱点を翻案(例えば小説の映画化)を分析しながら考えます。

    • ひとこと

      文学は各時代の概念や流行りをポラロイド写真のように保存する宝物です。