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米澤隆氏による講演「大阪・関西万博『2億円トイレ』の物語」を開催
2025年に開催された大阪・関西万博で「2億円トイレ」として注目を集めた「トイレ5」の設計者であり、大同大学工学部建築学科准教授の米澤隆氏が14日、高槻キャンパスTEホールで「大阪・関西万博『2億円トイレ』の物語」と題して講演しました。
本講演は、総合情報学部の岡田朋之教授による「メディアイベント論」の授業の一環として実施されたもので、米澤氏への関心の高さを示すように、一般参加者も多数来場しました。
「トイレ5」は、若手建築家を対象にした公募型プロポーザルによって万博会場に建設された施設の一つです。複数のユニットを積み木のように重ねた構造が特徴で、閉幕後に解体・移設することを前提に計画されました。ユニークな外観で注目される一方、万博開幕前から「2億円トイレ」として「高額すぎる」という意見が集まりました。しかし、その後の設計変更を経て、最終的には工事費用を下げて建設されました。
講演では、米澤氏自らSNSを通じて「平米単価当たりでは決して高くない」と説明した経緯や、開幕後に理解が広がり評価する声が寄せられるようになったこと、さらには排水トラブルの発生によって再び批判にさらされた経験などが語られました。
万博開幕後間もなくして来場者の好意的な感想が数多く発信されるようになり、会場を訪れた米澤氏と利用者の交流も生まれました。応援する人々も増え、ついにはファンクラブが設立されるに至ったエピソードは、まさに「物語」と呼ぶにふさわしい内容で、集まった学生らは熱心に耳を傾けていました。
また、米澤氏はSNS上での「炎上」の過程についても分析し、「(トイレの一部しか写っていない)"切り取り写真"の拡散が火付け役になった」と語りました。SNSの発信にあたっては「できるだけわかりやすい説明を心がけた。批判的な人にも論破でなく対話を試みることで徐々に理解が広がり、温かい言葉や応援も増えた。終わってみれば、あの炎上がなければファンクラブも生まれなかったと思う」と振り返りました。
会場からは積極的に質問が寄せられ、講演終了後には「2億円トイレスタンプ」やサインを求める人に米澤氏が応じる一幕もありました。なお、「トイレ5」の一部は、大阪府河内長野市内の植物園に移設されることが発表されています。
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