KANDAI
TOPICS日常の出来事

多彩な分野を横断して国内外で活躍する落合陽一客員教授(筑波大学教授/デジタルネイチャー開発センター長/東京大学大学院准教授)を迎え、千里山キャンパスで23日、講演会を開催しました。
講演で落合氏は、生成AIをはじめとする技術の進展により、「考えること」を中心に据えてきた人間の知的活動のあり方が再編されつつあると指摘。「何を味わい、どのように価値を見極めるか」といった価値判断の重要性が高まると述べました。
「デジタルネイチャー(計算機自然)」の概念を提唱する落合氏は、コンテンツが次々と生成され、あたかも自然発生的に生まれるかのように流通する社会においては、人間の役割が「つくること」から「選択し、意味を与えること」へと変化していく可能性にも言及しました。
こうした変化について落合氏は、AIを含む環境の中で多様な情報や表現が生まれる過程を「発酵」、そこから意味や価値を見いだす営みを「蒸留」にたとえながら、人間とテクノロジーが関わり合う新たな環境のあり方を説明しました。また、創造の概念そのものが拡張されつつある中で、共感や体験の共有といった「ともに味わう経験」を生み出す意義についても触れました。
講演後の落合氏と学生による質問セッションでは、9人の各学部・研究科の学生から「未来のエンタメにおける身体感覚拡張の方向性」「AIと感情」「映像メディアの信頼性」といったテーマに関する質問が寄せられると、落合氏は自身の研究や実践を踏まえながら丁寧に答えました。また、異分野を横断した学びや、実体験に基づく探究の重要性についても強調しました。
本講演は、AI時代における人間の在り方や社会の将来像について理解を深める機会となりました。
本学では今後も、多様な講演の機会を通じて学生の視野の拡大と学びの深化を推進していきます。
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