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第42回織田作之助賞の選考会が23日に毎日新聞大阪本社で行われ、受賞作に島口大樹さん『ソロ・エコー』(講談社)、谷崎由依さん『百日と無限の夜』(集英社)が選ばれました。2冊の同時受賞は2017年以来、8年ぶりとなりました。
織田作之助賞は関西大学と大阪市、大阪文学振興会、毎日新聞社が実行委員会を組んで行っている文学賞です。最近1年間に出版された新鋭・気鋭の小説家による既刊の単行本が対象。本学の芝井敬司理事長のほか、作家のいしいしんじさん、古川日出男さん、書評家の江南亜美子さん、文芸評論家の重里徹也さんが選考委員を務めました。
選考委員の古川さんは記者会見で『ソロ・エコー』の選考理由を「横浜を舞台に若者を主人公にした小さな祈りのような作品。その中に作者の大きな跳躍が感じられる」と述べました。いしいさんは『百日と無限の夜』の選考理由を「出産をめぐる話が大きく広がっていく。小説にしかできない表現で、全員が圧倒された」と述べました。今回の候補になったのは2作品のほか、朝比奈秋さん著『受け手のいない祈り』(新潮社)、野﨑まどさん『小説』(講談社)、山野辺太郎さん『大観音の傾き』(中央公論新社)でした。
島口さんは「横浜の地で出会った人たちに感謝を伝えたい」、谷崎さんは「評価していただけた懐の広さに感謝している」とコメントを寄せました。
これに先立ち、24歳以下の作家による公募の織田作之助青春賞の選考会が11月に行われました。本学から文学部の増田周子教授が選考委員として参加し、作家の堂垣園江さん、藤野可織さんと3人で選考した結果、285編の応募の中から、高橋菜々実さん(大阪芸術大学4年)の『なきがら』が受賞しました。
両賞の授賞式は、来年3月4日に大阪市内で開かれます。

『ソロ・エコー』島口大樹さん著
島口大樹さん(嶋田礼奈さん撮影)
『百日と無限の夜』谷崎由依さん著
谷崎由依さん(神ノ川智早さん撮影)
織田作之助青春賞の受賞が決まった高橋菜々実さん
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