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「豊臣期大坂図屏風」を現代の最新技術で映像化「インタラクティブアート公開上映会」を実施

 千里山キャンパスで6月20日、なにわ大阪研究センターが「インタラクティブアート公開上映会」を開催しました。

 上映されたアート作品は、オーストリア・グラーツ市にあるエッゲンベルク城(世界遺産)で発見された「豊臣期大坂図屏風」を現代の最新技術で映像化したピクセル屏風絵で、インタラクティブアート「PIXEL PARAVENT. Time travels in Clouds」として6月19日に大阪・関西万博のオーストリアパビリオンで展示されたものです。

 上映会には、作品を手掛けた映像作家のマルレーン・ライトナー氏とミヒャエル・シトニヒ氏、キュレーターのマーティン・バアシュ氏を招聘。本作品の制作者であるライトナー氏、シトニヒ氏からは、「デジタル化するにあたって、楽器や乗り物、描かれている人物など、まず日本文化について理解するところから始めなければならなかった」「この木はどういった植物か、この人物はどういった身分なのか、それぞれの背景を一つ一つ研究・分析する必要があった」など、作品完成までの苦労が語られました。また、バアシュ氏は、「今回の"ピクセル屏風"という試みは、ゲーミフィケーションの手法を取り入れており、アートを通して楽しみながら日本文化や歴史を学んでもらうというねらいがある」と話しました。
 参加した学生からは多くの質問が寄せられ、上映会は盛会のうちに終了しました。

 本上映会が実現した背景には、関西大学とオーストリアとの深い繋がりがあります。屏風絵を所蔵するエッゲンベルク城博物館を統括する州立博物館ヨアネウムと関西大学なにわ・大阪文化遺産学研究センター(現なにわ大阪研究センター)で2007年に「豊臣期大坂図屏風」の共同研究について協定が結ばれ、研究を行ってきました。また、2016年に、本学創立130周年記念事業として、フェスティバルホール(大阪市)において、グラーツから弦楽オーケストラを招いて「豊臣期大坂図屏風コンサート」を行いました。以来、グラーツとの文化的なつながりは継続されており、今回のアート上映会についても、その一環として林なにわ大阪研究センター長にコンタクトがあり実現したものです。

 上映会終了後、一行は千里山キャンパス第1学舎内に飾られている「豊臣期大坂図屏風」の復元陶板を興味深く鑑賞しました。

  • 「インタラクティブアート公開上映会」を実施
  • 「インタラクティブアート公開上映会」を実施
  • 「インタラクティブアート公開上映会」を実施
  • 「インタラクティブアート公開上映会」を実施
  • 「インタラクティブアート公開上映会」を実施
  • 「インタラクティブアート公開上映会」を実施左から、マルレーン・ライトナー氏、ミヒャエル・シトニヒ氏、林武文なにわ大阪研究センター長、マーティン・バアシュ氏