関西大学 KANSAI UNIVERSITY

KANSAI UNIVERSITY

KANDAI 
TOPICS
日常の出来事

  • 社会連携

SDGs×ファッション×学生企画「考動」プロジェクトイベントを開催

 千里山キャンパスで5日、商学部・深澤ゼミと株式会社ヤマサワプレスの産学連携によるSDGs「考動」プロジェクトイベントを開催しました。

 本イベントは、途上国経済の経済発展と社会開発、グローバリゼーションと格差問題などについて研究する深澤ゼミの中で、新たな企画を考案する「新規開拓チーム」の取り組みの一環。廃棄予定のデニムパンツにコーヒー染めを施したアップサイクル商品の販売、関連する情報を発信する展示を行い、アパレル産業に関する環境問題などへの理解を学生らに深めてもらう目的で実施されました。

 同プロジェクト代表の松田竜聖さん(商学部4年次生)は、デニムに目を付けた理由を「フェアトレードやエシカルな商品の開発を目標にしていました。デニムは大学生にも身近で、世代を選ばないアイテムだと考えました」と言い、協力企業として同社に声を掛けた経緯については「自分たちの掲げるテーマや社会に訴えたいことの方向性が合致していると感じ、コンタクトを試みました」と語りました。

 当日、悠久の庭では株式会社ヤマサワプレスの協力によるコーヒー染めデニムの販売のほか、以前から本プロジェクトで協働している小川珈琲株式会社によるフェアトレードコーヒー試飲、同ゼミ学生によるSDGs関連展示、SDGsキャンパスサポーターによる古着回収も実施。また、商学部の木村ゼミが産学連携で開発した国産オリーブオイルの展示販売も行われるなど、それぞれ特色のあるブースに多くの学生が立ち寄りました。

 また同日、株式会社ヤマサワプレス代表取締役の山澤亮治氏が「ファッションを通して未来を創る(守る)という選択〜アパレル製品から持続可能な消費のあり方を考える〜」というテーマで特別講演(商学部学術講演会)を行いました。山澤氏は、アパレル業界の現状と具体的な問題を提示し、その解決策のひとつとして、同社では廃棄デニムを大量に買い取り再生するという環境に配慮した事業を行っていることなどを紹介。破棄されていたものを再生し、新たな価値を創造するという前向きなビジョンを示しました。 最後に、「自分が好きなもの、長く着たいと思えるものを購入するという意識が、グローバルな環境や労働問題の解決に向けた一歩になることでしょう」というメッセージを学生に贈りました。

 イベントに参加した学生からは「廃棄されるコーヒーかすと廃棄される衣服でリサイクルされたデニムというアイデアは、SDGsへの貢献において素晴らしいと思いました」「このイベントを通して、フェアトレードについての知識を深めることができただけでなく、私たちの消費行動が世界に与える影響について考えるきっかけになりました」など、多くの感想が寄せられました。

  • 「考動」プロジェクトイベントを開催
  • 「考動」プロジェクトイベントを開催
  • 「考動」プロジェクトイベントを開催
  • 「考動」プロジェクトイベントを開催
  • 「考動」プロジェクトイベントを開催