KANDAI
TOPICS日常の出来事

第41回織田作之助賞の選考会が19日に毎日新聞大阪本社で行われ、受賞作に町屋良平さん著『生きる演技』(河出書房新社)が選ばれました。
織田作之助賞は関西大学と大阪市、大阪文学振興会、毎日新聞社が実行委員会を組んで行っている文学賞です。最近1年間に出版された新鋭・気鋭の小説家による既刊の単行本が対象。本学の芝井敬司理事長のほか、作家のいしいしんじさん、古川日出男さん、書評家の江南亜美子さん、文芸評論家の重里徹也さんが選考委員を務めました。
選考委員の古川日出男さんは記者会見で選考理由を「今までになかった小説を町屋さんが試みたのだと思う。新しい文学が始まっているとしたら、その文学史に残る傑作だ」と述べました。今回の候補になった5作品は『生きる演技』のほか、小川哲さん『君が手にするはずだった黄金について』(新潮社)、木下昌輝さん『愚道一休』(集英社)、藤井太洋さん『マン・カインド』(早川書房)、山崎ナオコーラさん『あきらめる』(小学館)でした。
町屋さんは「まだキャリアは浅いものの、自分が今まで書いてきたものの集大成という形で完成させた作品です。一つの大きい区切りとなる作品で歴史ある賞をいただけたことを本当に光栄に感じております」とコメントしました。
これに先立ち、24歳以下の作家による公募の織田作之助青春賞の選考会は11月に行われました。本学から文学部の増田周子教授が選考委員として参加し、作家の堂垣園江さん、藤野可織さんと3人で選考にあたりました。255作品の応募の中から、千葉県の図書館勤務・風吉サツキさん(24)の『26分間のタユタイ』が受賞しました。
両賞の授賞式は来年3月6日(木)、大阪市中央区の綿業会館で開かれます。
- 『生きる演技』町屋良平さん著
- 町屋良平さん(平松市聖さん撮影)
織田作之助青春賞の受賞が決まった風吉サツキさん
- ホーム
- 関西大学について
- 大学広報・プレスリリース
- トピックス 一覧
- トピックス 詳細