関西大学 KANSAI UNIVERSITY

KANSAI UNIVERSITY

KANDAI 
TOPICS
日常の出来事

  • 学生生活

啓発講演会「犯罪被害対策講座~犯罪被害にあわない・犯罪に加担しないために~」を開催

 千里山キャンパスで12月19日、若年層を狙うさまざまな犯罪が急増している状況に鑑み、本学学生が正しい知識をもって健全な学生生活を過ごすことができるよう、学生センターによる啓発講演会「犯罪被害対策講座~犯罪被害にあわない・犯罪に加担しないために~」を開催しました。
 元警察庁東北管区警察局長の世取山茂氏(損保ジャパン顧問、早稲田大学社会安全政策研究所招聘研究員)は、「犯罪被害・犯罪加担の予防策」をテーマに講演を行い、125人の学生らが熱心に耳を傾けました。

 世取山氏はまず、大麻をはじめとした違法薬物の有害性や若者への広がりについて解説。2023年度に関西四大学で実施された「薬物に関する意識調査」で、約4割の新入生が「違法薬物を入手可能(「手に入る」11.6%、「難しいが手に入る」27.3%)」と回答していることについて触れ、SNSやインターネット上に出回る情報やデマ、親しい間柄での同調圧力に惑わされないよう呼びかけました。

 近年横行する「闇バイト」については、"犯罪実行者の募集"であることを強調。2つの求人募集例を示してどちらが犯罪実行者募集の求人情報かを出題し、「高時給」「ホワイト案件」など、一見、好条件にみえる求人情報への注意を促しました。そして、「闇バイト」に比べると世間で話題に上ることの少ない、スマホ契約・譲り渡し、口座売買についても、具体的な犯罪の手口を説明。軽い気持ちで犯罪に加担することで、自身の人生設計はもちろん、家族の生活も脅かされることになると警鐘を鳴らしました。
 また、警察相談専用電話「#9110」へ、「犯罪グループに個人情報を握られて自身や家族が脅され、犯罪のループから抜け出せない」といった内容の相談が100件を超えている現状を紹介。相談者やその家族に危害が及ばないよう、各自治体の警察署がパトロールや緊急通報装置の設置など保護対策を行っていることを説明し、「警察が責任をもって守ります」と力強く述べました。

 ほかにも、詐欺、悪質商法、霊感商法やカルトによる偽装勧誘など、学生を狙った犯罪の手口や目的、対処法について話題を展開した世取山氏。参加した学生からは、「身近な犯罪の手口についての理解が深まりました」「大学生になると自由な時間が増え、簡単に稼げる方法を探しがちですが、楽に稼げることはないと改めて気づきました」などの感想が寄せられました。

学生生活支援グループのウェブサイト

  • 241224_t_crime_damage_prevention_course01.s.jpg
  • 241224_t_crime_damage_prevention_course02.s.jpg
  • 241224_t_crime_damage_prevention_course03.s.jpg
  • 241224_t_crime_damage_prevention_course04.s.jpg