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12月10日、千里山キャンパスで商学部客員教授の荒木直也氏(エイチ・ツー・オー リテイリング株式会社 代表取締役社長)による講演会「『新たな事業モデル』実現をめざして」を開催し、商学部生を中心に約340人の学生が聴講しました。
荒木氏は、京都大学経済学部を卒業後、株式会社阪急百貨店(当時)に入社。株式会社阪急阪神百貨店執行役員、代表取締役社長を経て2020年にエイチ・ツー・オー リテイリング株式会社代表取締役社長および阪急阪神百貨店代表取締役会長に就任。
エイチ・ツー・オー リテイリング株式会社は「地域住民への生活モデルの提供を通して、地域社会になくてはならない存在であり続けること」を理念に掲げ、関西エリアを中心に百貨店、食品スーパー、商業施設、専門店やコンビニエンスストアなど約500店舗を展開する企業です。
講演は同社の紹介に始まり、昨今の経営環境の変化と問題意識というテーマにおいては人口減少や高齢化とその影響、デジタルをベースとした生活スタイルやコミュニケーションの定着など、消費マーケットの変化について分かりやすく説明しました。
また、2024年5月に発表された同社の長期事業構想の概要に触れ、既存事業の磨き上げに加え、新たな事業領域・事業モデルの開発、具体的には国内顧客・店舗ビジネス、海外顧客ビジネス、顧客サービスビジネスや顧客データ活用ビジネスを組み合わせた成長戦略について言及しました。
講演の終盤では、同社が「今 大切にしていること」を"地域との共生""新しい働き方""一人ひとりが輝く職場"と位置づけ、大阪府豊中市と連携した千里中央公園の再整備による地域交流拠点創生事業、パートナー子育て休暇やボランティア休暇、事業所内保育園の導入、2022年のオフィス移転に伴う働く環境の刷新についての説明がありました。また、併せて地域に密着した事業活動と同時に「サステナビリティ経営」の推進を強化していることについても紹介しました。
最後に「小売業で働くことの喜び」について問われると「やはりお客様に『ありがとう』『おいしかった』と言ってもらえること」「お客様に直接接し、繋がりを築けること」と回答。これから必要になる人材像については「発想の柔らかさで未知の領域に飛び込んでいけるような精神を持った人」と学生へのメッセージともなる言葉を贈り、講演を締めくくりました。
聴講した学生にとっては、企業グループのトップである荒木氏から事業の展望について直に話を伺い小売業ビジネスに関する理解を深めただけでなく、自身の将来のキャリアを描くうえでもヒントを得る貴重な機会となりました。
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