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片岡愛之助客員教授講演会を開催

 千里山キャンパスで7月6日、客員教授の片岡愛之助氏による講演会「伝統と挑戦~上方文化のこれからに向けて~」を開催しました。

 愛之助氏は、歌舞伎界の未来を担う花形役者の一人で、十三代目・片岡仁左衛門の部屋子、二代目・片岡秀太郎の養子となり、六代目として片岡愛之助を襲名。歌舞伎を中心に数多くの舞台・映画・ドラマ・ CM等で活躍されています。
 本学と同じ大阪の地で、上方文化・歌舞伎を通じて挑戦を続けられ、上方の力になりたいという想いを持たれていること、また、堺キャンパスのある堺市出身という縁があり、2022年度から関西大学客員教授に就任しました。

 堺市で船舶スクリューの製造会社を営む、一般家庭の長男として生まれた愛之助氏。そんな愛之助氏が、歌舞伎の世界に入った経緯や、歌舞伎が大好きになり、今までずっと好きな理由を当時の貴重な写真を披露しつつ、紹介しました。

 愛之助氏は、学生に歌舞伎に対する印象を聞くと、「ストーリーを理解するのが難しそう」や「伝統芸能なので見に行く敷居が高そう」といった意見が寄せられました。それらに対し、歌舞伎の起源や分類、江戸・上方の違い、歌舞伎独自の芸風や魅力などについて、実演を交えながら、学生たちに分かりやすく解説しました。

 最後の質疑応答では、「ハプニングが発生した時の対応方法やメンタルの保ち方はどうすればよいか」、「人前で発表する際に、どうすれば伝わりやすいのか」など、多くの学生が持つ悩みが寄せられました。愛之助氏は、歌舞伎を通じて経験したことを交え、終了間際まで学生へアドバイス。伝統芸能を継承する使命感と、変化することへの覚悟、そして上方歌舞伎にこだわり続ける思いを語る愛之助氏の言葉に、聴講者が一心に聴き入った講演会となりました。

  • 片岡愛之助客員教授講演会
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