国際協力セミナーを開催

 千里山キャンパスで6月28日、国際部による国際協力セミナー「グローバル化時代に生きる私たちと仕事 ～『ビジネスと人権』をテーマに『働く』を考える～」を開催しました。

 講師は、国際労働機関（ILO）駐日事務所プログラムオフィサーの田中竜介氏。田中氏は国際労働基準の普及活動に従事し、日本の政府及び労働者団体、市民社会等との協業のほか、諸国大使館との連絡窓口の役割も担っています。

 講演ではビジネスと人権に関わる話題に焦点を当て、日本と世界の労働問題の提起に始まり海外での実例を紹介。またSDGsに掲げられている目標の一つである「Decent Work(働きがいのある人間らしい仕事)」を達成するためにはビジネス面でどのような事が要求されているのかを、法令遵守に加えて一歩踏み込んだ話題を展開しました。
 その後、国際機関で働くこと、ILOで働くことの意義や活動内容について説明。質疑応答のコーナーでは、「企業を選ぶ時、もしくは起業をする時にどのようなところに気を付けたらよいのでしょうか」との問いに、「グローバルな文脈における日本企業の立ち振る舞いを実際に肌で実感できる企業を選んでください」と答えた上で、個人の尊厳を大切にすることと仲間と力を合わせて問題を解決することの重要性についてアドバイスをしました。

 田中氏は終始参加者と対話を行うように話題を提供し、最後に、「未来を想像することは難しいですが、今の自分を客観的に捉えることで将来やりたいことが見えてきます」「今後の授業では『これって労働と関係していないかな』とぜひ考えてみてください」とメッセージを贈りました。

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