関西大学 KANSAI UNIVERSITY

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市村元客員教授が講演会を開催

 千里山キャンパスで1月20日、本学客員教授で「地方の時代」映像祭のプロデューサーである市村元氏が「「調査報道」の可能性と課題―『報道特集』40年を機に考える―」というテーマで講演会を開催しました。

 市村氏は、調査報道を標榜としたテレビ番組が、何を為し、何を為しえなかったのかを、『報道特集』で実際に放送した「ベニグノ=アキノ暗殺事件」の映像などを用いながら講演。真実に迫るために、事件発生時にカメラが捉えた映像の音声を基に、使用された銃の種類や会話の声音などを日本のテレビ局が分析した報道により、フィリピンのピープルパワー革命が起こり、民主化を実現させた歴史を説明しました。
 市村氏は「世の中の不正や不合理を暴くためには、ファクトチェックをすること、他人の権利を不当に侵害しないこと、さまざまな圧力に屈しない報道姿勢を持つことの3つが大切です」と話しました。

 講演後の質疑応答で、「どのように不正や不合理の基準を決めていたのですか」という質問があり、それに対しては、「当事者への取材や実証実験から証拠となる材料を集めました。そのため報道の際には「我々が掴んだ証拠で言えば...」と前置きをして発信していました」とできる限り客観的に報道する心構えを述べました。

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