2021年度関西大学卒業式を挙行

   3月19日、2021年度関西大学卒業式を挙行し、総勢6,335人が巣立ちました。当日は、時折雨が降る生憎の天候となりましたが、千里山、高槻、高槻ミューズ、堺キャンパスは卒業生の笑顔で彩られました。

   前田裕学長は、式辞として「何が起きても不思議ではない社会で、誰もが自分の人生に不安や心配を感じながら生きています。しかし、どのようなことがあっても、自分の心の中の希望や夢のあかりを絶やさず、自分にできることを考えてみてください。みなさん一人ひとりはかけがえのない存在です。どうか、自信を持って、ご自身の人生を歩んでいってください。関西大学はいつまでもみなさんとつながっています」とあたたかいエールを送りました。

   続いて、芝井敬司理事長は祝辞のなかで、新型コロナウイルス・ワクチン開発の源となる研究を、苦境に立たされながらも40年間続けた研究者、カリコー・カタリンを紹介し、「この関西大学のキャンパスを飛び出して、みなさんは世界の舞台で、それぞれの大きな夢を叶えてほしいと願っています。そして、苦境にあってもへこたれず、信念をもってぶれることなく、努力を続けることこそ、あなたの人生を拓く真の道です」と激励の言葉を送りました。

   答辞では、午前の部・総代の伊藤倫太郎さん（環境都市工学部）が、「混沌とした社会情勢のなか、私たちは社会を生き抜いていかなければなりません。想像もつかないような辛いこと、大変なことが将来待ち構えているかもしれません。しかし、そのような時は関西大学での経験や思い出、そして自身の「確固たる信念」を胸に歩み続けたいと思います」と述べました。