DOCOMOMO Japan「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」選定記念シンポジウムを開催しました。

  千里山キャンパスには、日本の近代を代表する建築家・村野藤吾氏による建物がいくつも存在します。その建物群が、一般社団法人DOCOMOMO Japanによる2018年度「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」に選定されたことを受け、7日に同キャンパスで記念シンポジウムを開催しました。

  シンポジウムでは、環境都市工学部の橋寺知子准教授による建物見学ツアーを行った後、村野建築の一つであるKUシンフォニーホールにて、関西大学放送研究会の学生による司会進行のもと、人間健康学部の学生が村野建築の曲線や優しさをイメージしたダンスパフォーマンスを披露。つづいてDOCOMOMO Japan副代表理事の山名善之氏（東京理科大学教授）から池内啓三理事長へ記念プレートが贈られ、池内理事長と芝井敬司学長が受賞の喜びを語りました。

  基調講演「近現代建築と世界遺産」では、山名氏がモダニズム建築が文化遺産として受け継がれてきた経緯や、今後の保存・保全に関する見解などを、世界中の建築物の豊富な事例をあげながら説明しました。その他、橋寺准教授による本学の村野建築の紹介やパネルディスカッションも行われ、山名氏、DOCOMOMO Japan事務局長の大宮司勝弘氏（東京家政学院大学助教）、人間健康学部の原田純子教授らが活発な議論を交わし、来場者は熱心に耳を傾けました。

DOCOMOMO Japan「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」選定にかかる詳細（関西大学ウェブサイト）