第27回「関西大学体育振興大島鎌吉スポーツ文化賞」授与式を挙行しました。

千里山キャンパスで2月28日、本学が誇る偉大なるオリンピアン・大島鎌吉氏に由来する、第27回「関西大学体育振興大島鎌吉スポーツ文化賞」授与式を執り行いました。

本賞は、陸上三段跳びでロサンゼルスオリンピック（1932年）銅メダルを獲得するなど、スポーツ界において世界的に活躍した本学OBの故大島鎌吉氏の偉業を偲び、1988年に創設したスポーツ文化表彰です。1998年以降、本学体育会の隆盛を図ることを目的に、表彰対象を体育会所属学生に限定していましたが、2020年東京オリンピック・パラリンピックムーブメントの機運の高まりとともに、同賞創設の志に立ち返り、2015年度より本学体育会学生以外にも表彰対象を拡大しました。

今年度は、「広く社会的なスポーツ文化の発展に貢献し、顕著な実績を残した個人」として、本学体育会サッカー部OBで在学中にメルボルンオリンピック（1956年）の出場経験を持つ古川好男氏、体育会レスリング部OBで1964年の東京オリンピックレスリング競技において、日本人初（グレコローマン）の金メダルを獲得した市口政光氏、体育会アイススケート部OBで2010年に世界フィギュアスケート殿堂入りを果たした佐藤信夫氏の3人に同賞を授与。また本学体育会学生においては、平昌オリンピックで4位入賞を果たしたフィギュアスケートの宮原知子さん（文学部3年次生）やアジア大学女子ソフトボール選手権大会3位に貢献したソフトボール部の高井菜々さん（人間健康学部1年次生）ら17人と全国規模の大会で優秀な成績を収めたアイススケート部、少林寺拳法部、なぎなた部の3団体に同賞を授与しました。

表彰式で芝井敬司学長は、「ラグビーワールドカップ、東京オリンピック・パラリンピック、ワールドマスターズゲームズと日本ではゴールデンスポーツイヤーを迎える。さまざまな競技を間近で見ることができるこの機会を大事にしてください」と述べました。池内啓三理事長は、大学スポーツを統括する組織「UNIVAS（ユニバス）」について、「学生スポーツの意義を見直していくために、本学も積極的に協力していきたい」と展望を述べるとともに、「日本で開催される多くの大会に、本学学生の中から一人でも多くの出場者が出てくれることを願っています」と、体育会学生にメッセージを送りました。

また、受賞者代表として登壇した少林寺拳法部の伊藤駿亮さん（システム理工学部4年次生）は、「スポーツと勉強の両立は厳しいと思っていたが、負けず嫌いな性格なので絶対に両立してみせるとがんばった。試合前のみなさんからの期待、試合中の声援が力になった。このような賞をいただけたことは、自分の人生の中で一生の宝物」と受賞の喜びを伝えました。

つづく受賞記念講演には古川氏が登壇し、「このような賞をいただけて、本当にうれしく思う。私は関大に入っていくつもの幸せをいただいた。今後は、関大がより良くなっていくために見守っていくので、みなさんがんばってください」とエールを送りました。

第27回「関西大学体育振興大島鎌吉スポーツ文化賞」受賞者　※敬称略
（広く社会的なスポーツ文化の発展に貢献し、顕著な実績を残した個人）