関西大学 KANSAI UNIVERSITY

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商学部が広浦康勝客員教授の講演会を開催しました。

  千里山キャンパスで10日、商学部が広浦康勝客員教授(ハウス食品グループ本社株式会社専務取締役、ハウスウェルネスフーズ株式会社代表取締役社長)による講演会「お客様起点の経営とマーケティング」を開催しました。

  「製品開発やものづくり、マーケティングにぜひ興味を持って聞き、今後の就職活動につなげてほしい。また、講義の内容を知識として理解するだけでなく、学んだことを誰かに伝えるなど具体的な行動に移すことを意識して聞いてほしい」。そんな学生への語りかけから始まった本講演会。

  広瀬氏は、企業を経営する上で大切にしていることとして、「お客様をしっかりと知ること。すなわち、われわれが提供する製品やサービスに対して、お客様に満足していただけているかを理解すること」と強調。「マーケティング方法の一つ、企業が消費者と直接会って意見を聞く定性調査のポイントは行動観察。言葉では本音を言わなくても、行動はうそをつかない」とつづけ、ベトナムとインドネシアで行ったカレーに関する調査事例を紹介しました。インドネシアにはカレーの食文化があるので美味しそうに食べてもらえたが、ベトナムにはそれがないため、初めてカレーを食べる人の表情はこわごわとしたものだったそう。広瀬氏の「(ベトナムにおいても)数値的なデータは"買いたい"と良かったが、データだけで判断すると導入戦略で間違ってしまう」という解説に、聴講した学生も関心を寄せました。

  最後に、「みなさんにはコミュニケーション力を高めてもらいたい。人の表情、声のトーンなどにその人の思いがあらわれる。相手を理解しようとする姿勢が重要。そして、就職活動では、どんな職業なら世の中の役に立てるか、そしてそれはどこの企業でもっとも実現しやすいか。その観点で考え、就職活動を勝ち抜いてほしい」と学生たちにエールを送りました。




  • 商学部広浦康勝客局員教授の講演会
    商学部広浦康勝客局員教授の講演会