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アメリカ総領事館との連携共催企画 映画上映会「伝説のアニメーター フロイド・ノーマン」を開催しました。

  千里山キャンパスで11日、駐大阪・神戸米国総領事館との共催企画 映画上映会「伝説のアニメーター フロイド・ノーマン」を開催しました。

  本作品は、黒人に対する差別が根強く残る1950年代のアメリカを舞台にしたドキュメンタリー映画で、ディズニー社初の黒人アニメーターとして活躍したフロイド・ノーマン氏のこれまでの活躍を紹介したもの。作品の中には、当時の時代背景をはじめ、ウォルト・ディズニー氏とのやり取りやアニメーションの歴史など、数々の貴重な映像が収められています。

  映画上映後には、本作品の制作監督マイケル・フィオーレ氏と文学部の小林剛教授との対談が行われ、制作にあたってのエピソードなどが披露されました。―アニメーターとして、第一線で奮励しつづけていたフロイド氏。彼は65歳の時に突如ディズニー社から定年退職を言い渡されましたが、その後同社での再雇用を訴え続け、見事その要求を勝ち取りました。そして2007年には長年の功績が称えられ、同社からFriz Freleng Awardが贈られました。―そんなエピソードを例に出しながらフィオーレ氏は、「65歳で定年とする考えは一種の年齢差別かもしれない。この作品が、アメリカ社会での定年に対する位置づけを考え直すきっかけになれば良いなと思った」と作品に対する思いを伝えました。

  さらに、アメリカの人種問題について話が移ると、フィオーレ氏は「フロイド氏は70年代までディズニー社で唯一のアフリカ系アメリカ人だった。当時のアメリカは人種差別が横行していたが、フロイド氏は幸運にも差別をほとんど感じることなく過ごすことができたのではないだろうか。現在のアメリカは、アフリカ系アメリカ人が“アメリカ人”として生きていけるような社会になりつつある」と言及しました。質疑応答では聴講者からたくさんの質問が投げかけられる盛況ぶりで、最後は大きな拍手がフィオーレ氏に贈られました。




  • 映画上映会

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