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テレビ5局トップによるパネルディスカッションを開催しました。

  梅田キャンパス“KANDAI Me RISE”で21日、社会学部創設50周年を記念して、「テレビ5局トップによるパネルディスカッション~テレビはどこへ向かうのか~」を開催しました。

  本企画は、マスコミ業界に多くの卒業生を輩出してきた社会学部の創設50周年を記念し、テレビ5局およびマスコミ業界で活躍する本学OB・OG組織「関西大学マスコミ人会」の協力で実現。会場にはメディアに興味をもつ学生、併設校の高校生ら300人がつめかけました。この日のパネラーは朝日放送、関西テレビ放送、テレビ大阪、毎日放送、讀賣テレビ放送のテレビ5局の幹部。社会学部の黒田勇教授による進行のもと、さまざまな議論が交わされました。

  冒頭、芝井敬司学長、社会学部長の永井良和教授による開会挨拶の後、黒田教授が議論を進めるうえでの背景を説明。黒田教授は、「関西人、関西弁など“関西”という言葉は、テレビが普及しはじめた1960年代から使われるようになった。関西の大事な情報を提供してくれているのがテレビ局」と、テレビが果たす役割について触れました。パネルディスカッションが開始されると、まず各社の代表番組の話題で、テレビ大阪の北浜義信氏からは、「天神祭の花火大会中継は、『花火大会は人が多くて観に行けない』という声に応えるため始まった」とその誕生秘話が披露されました。また、テレビの将来についての質問では、朝日放送の山本晋也氏は、「若者のテレビ離れと言われているが、視聴者のニーズに寄り添った番組を制作することが、テレビ局が今後生き抜いていくカギ」だと述べました。

  つづく学生・生徒からの質疑応答で、テレビ制作現場で必要な能力について問われると、関西テレビの谷口泰規氏は、「自分の考えたアイデアや企画が番組として形になり、視聴者に見てもらえることが魅力。情熱を持って取り組む力が大切」だと放送業界で働くやりがいを伝えました。また、災害時での放送で心掛けていることを問われると、讀賣テレビの吉田満氏は、「虫の目、鳥の目に徹し、被害の拡大を抑えられるよう心掛けている」と回答。「メディアは災害を防ぐことはできないが、被害を減らすことはできる」という、河田惠昭社会安全研究センター長からの言葉をきっかけに、より強く意識するようになった災害時の情報発信の慎重性と重要性を説明しました。さらに、関西の情報を届けるこだわりについて問われると、毎日放送の藤沢雅実氏は、「生活者の目線に近い番組作りを心掛けている」と、ローカル番組制作には欠かせない視聴者の声の大切さを強調しました。学生ならではの鋭い質問もあり、パネリストは質問に一問一問丁寧に回答し、質問の手は次々と上がりつづけるなか、盛会のうちにディスカッションは終了しました。




  • テレビ5局トップによるパネルディスカッション芝井敬司学長

  • 芝井敬司学長黒田勇教授

  • 永井良和教授永井良和教授


  • 黒田勇教授

  • パネルディスカッション

  • 朝日放送・山本晋也氏朝日放送・山本晋也氏

  • 関西テレビ・谷口泰規氏関西テレビ・谷口泰規氏

  • テレビ大阪・北浜義信氏テレビ大阪・北浜義信氏

  • 毎日放送・藤沢雅実氏毎日放送・藤沢雅実氏

  • 讀賣テレビ・吉田満氏讀賣テレビ・吉田満氏

  • 質疑応答の様子質疑応答の様子