KANDAI
TOPICS日常の出来事

梅田キャンパス"KANDAI Me RISE"で8日、講演会「ミュオグラフィ:巨大物体の謎を解く21世紀の鍵」を開催しました。
ミュオグラフィとは、透過性の高い宇宙線ミューオンを用いて巨大物体などを透視する技術。X線に比べるとはるかに大きいものまで透視でき、日本では2007年、東京大学地震研究所がミュオグラフィで火山内部の撮影に世界で初めて成功して注目を集めました。本学は、総合情報学部の教員を中心に「アートを適用した新たな科学研究教育国際プロジェクトユニット」(MUOGRAPHY ART PROJECT)を今年4月に発足。同学部が得意とするメディアアートを切り口に、東大発のミュオグラフィ技術を社会へ発信しています。
講演会では、まず、東京大学地震研究所の田中宏幸教授が「ミュオグラフィ」と題して、ミュオグラフィの原理や歴史、活用事例などを紹介。ミューオンの発見からミュオグラフィへと展開していくまでの世界におけるさまざまな挑戦を、東大のミュオグラフィ研究の発展とともに振り返りました。
続いて本学総合情報学部の林武文教授が、「文理融合を超え新しい教育分野を創ってきた関西大学。そしてミュオグラフィとの出会い。」と題して、本学におけるミュオグラフィアートの取組みを紹介。同学部が保有する3D-コンピュータグラフィック、3D-イリュージョン(逆遠近錯視絵)、サウンド・インスタレーション(絵画等を音響化する技術)を用いたミュオグラフィアートについて解説しながら、「このプロジェクトを通して"サイエンスアート"を日本で盛り上げたい」と思いを語りました。
また本講演会とあわせて、5日から11日、グランフロント大阪のナレッジキャピタルで「ミュオグラフィアート展2017」を開催。上記の総合情報学部の各作品に加えて、日本美術家連盟会員の中島裕司博士が手掛けた絵画作品展示、画家のSara Steigerwaldさんのデジタルアート作品の4Kモニター、8Kモニターでのデジタル展示を行い、ミュオグラフィを視覚・聴覚で感じられるアートな空間を演出しました。
林武文教授(総合情報学部)
田中宏幸教授(東京大学地震研究所)
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